双子ちゃんの吸引力 Vol3ー1
「それじゃ、何して遊びましょうか? 皆で出来る事が良いわね」
「やよいおねぇと たんけん したい」
「探検ゴッコ? どこを探検するの?」
「やよいねぇね リオにぃンち ごあんない しゅるのよ」
「「ねぇぇー」」
「あらっ。二人で相談してたの? あたしを案内してくれるんだ。嬉しいわ」
「きまりっ! やよいおねぇ こっちこっち!」
「あぁー! しおねぇダメよ。きち じゃなくてココからよ」
しおんちゃんとあやねちゃんがあたしの手を左右から引っ張り合ってる。
まさに両手に花だわ。これはまさに至福のひと時ね。
これが素敵な男性二人なら、あたし的に今世紀最大のモテ期なのだけど……
アナタ ノ モテキ ワ マダマダ サキ ミタイネ。
「折角だから、ここのサロンから探検しましょうか。良いかな?」
「つぎは わたしの ばん だからねっ! イイ? あやね」
「じゅんばんねっ! つぎ しおねぇで イイわよっ」
「どこから案内してくれるのかなぁ? 楽しみねぇ」
探検って言葉に反応したのか、改めてサロンの内装を繁々と眺めて視たわ。
でも何でサロンって呼んでるのかしら?
やっぱり喫茶店とかレストランみたいな雰囲気だからかなぁ。
ちょっとお洒落なインテリアと照明でもっと素敵になりそうだわ。
あたしだったら……そぉねぇ。
板が剥き出しの壁はそのままに木の素朴さを活かして、照明は間接照明で眩しさを抑て少し赤み掛かった柔らかな色調が良いと思うわね。
テーブルには和紙で覆ったキャンドルを灯してお料理の色彩も映える明るさに。
壁にリトグラフや写真を飾ると、もっと素敵になる筈よっ。
木製のチェアには羊毛やふかふかのクッションを敷いて寛いで貰うのも良いわね。
白いテーブルクロスを斜めに掛けて、天板の少し荒っぽい木の質感とクロスのコントラストで演出してみると良い感じになりそっ。
大きな窓が在るから昼間はお陽様で健康的な明るさを、夜は全体的な照明は暗めにして、お料理が映える様にテーブルが浮かび上がるみたいにすると、窓から差し込む月光と星の夜空が
そんな昼と夜とで二面性の在るお店って素敵だと思うのよ。
あれっ? 何であたしお仕事の時みたいな事を考えてるんだろ?
まっ不味いわね。このままじゃ重症な本物のワーカホリックになってしまう……
うーん……
でもコーデは好きだし愉しいから良しとしましょっ。
趣味と実益を兼ねてるって考えればオッケー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます