双子ちゃんの吸引力 Vol1ー2



「しおんちゃんとあやねちゃんは双子さんなのかな?」


「「うんっ!」」


「やっぱり双子さんなのねっ! そうすると一卵性双生児かな?」


「「?????」」


「やよいねぇね? えっと……いちりゃんせいソーセージ?」


「あっ! ごめん、ごめんねぇ?  難しかったわよね?  一卵性双生児って云うのはね、一つの受精卵か……違う……えぇーとぉ……そぉっ! しおんちゃんとあやねちゃんみたいに、お顔がそっくりな双子さんの事よ」


「うんっ! わたしと あやねは そっくり みんな ゆー から ソーセージなのよっ!」

 


 あらっやだ……変な言葉を教えちゃったかしら? 双生児を食べ物と勘違いしてるかも?

 


「パパもママも ばぁばも じぃじも リオにぃも みんなソーセージ だいしゅき なのよっ! ばぁばきゅ? すると みんな モグモグするのよっ! やよいねぇねは ソーセージ きらい?」


「婆ぁば焼いちゃダメぇ!!」 


「「えっ???」」

 


 やっぱり変な言葉教えちゃったみたい。どーすんだぁ あたしぃぃ……

 


「あっ! 何でも無いわ、何でもね? えっとねぇ……食べ物のソーセージと双子さんの双生児は違うのよ。似てるけど違うの」


「やよいおねぇは おりこーさん だね! むずかしいこと いっぱい しってりゅ もん」


「うんっ! ねぇねは おりこーしゃんね!」

 

『ダメだわぁ。可愛い過ぎて何処からツッコミ入れたら良いのやら……』 

 

「あっ、ありがとね。しおんちゃんもあやねちゃんもすぐいっぱい解るようになるわ。あたしよりずっとずっとね」


 

 やっぱり小さい子のパワーって凄いわぁぁ。

 一卵性双生児から婆ぁばを焼いちゃうまでお話しが飛ぶのだから……

 

 チガイマスヨ! ワザワザ ヒロッテ スットバシタ ノワ ア・ナ・タッ!

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