こんなところに居られるか!俺は別の部屋で寝させてもらう!

大きなテーブルの置かれている部屋で十人ほどの老若男女が集められていた。


「こ、この中に田中さんを殺した犯人が!」


「ええ、私たち以外にこの屋敷を出入りした様子は見受けられませんでした」


「誰が犯人何だよ!出てこいよ!」


「私が―――


「落ち着いてください。その言葉では犯人は出てきませんよ」


「た、確かに!」


「ですから私が犯―――


「では、推理を始めます。一人一人話を聞いていきます」


「犯人は私なのでもういいで―――


「では増柿ませがきさん、どうぞ」


「ウチ?ウチは自室と彼ピでパーティナイトだし?」


「そうなのですか?彼野かれのさん?」


「あぁ、トランプを楽しんだ」


「私が犯人でーす。何度も言いますが私が犯人でーす」


「そうですか……………」


「通じた!?」


「トランプですか………」


「無視!?」


「では、次に―――


「殺人鬼のいる所でいられるか!俺は部屋に戻るぞ!」


「こ、困りますよ!鎌瀬かませさん!」


「悪いが俺は死にたくないんでな!」


「絶対死ぬ奴。フラグ経ったわ」


「そんなこと言わないでください!犯人は貴女のこと狙ってるかもしれないんですよ!」


「そうだよ!狙ってるよ!あと女だったの!?」


「知るか!」


「く、くそ。犯人が誰かさえ分かれば………」


「犯人は私だって!」


「推理は難航してますね」


「密室殺人ですしね」


「普通にドアから出たけど?」


推理は難航しているようだ。



★鎌瀬視点


「寝ちまおう。さらしはあとで外すか」


鎌瀬は寝た。




翌日。


「なんてこった!し、死んでる!!」


「そうですねー。ちなみに私が犯人でーす」


「誰がやったんだ!」


「私でーす」


鎌瀬と犯人以外、死んだ。

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実験者Xの実験 仕える白銀 @hakugin-tukaeru

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