ダイヤモンドの輝きを

 手に入れました。

 はい。ストリートファイター6、本日めでたくダイヤ帯に到達致しました。本当にありがとうございます。いい休日でした。


 さて、今回のお話は『推し』について。

 先日、私がこのエッセイで散々紹介しているvtuberグループのホロライブから、新ユニットとして5人の新人さんがデビューしまして。

 当然デビュー配信を全員分リアタイ視聴したんですけど、そして全員可愛かったんですけど、やっぱり初配信なので自己紹介をするじゃないですか。


 一人の(良い意味で)トチ狂った配信をしてた子以外はみんな自分の好きなものについて語ってたんですよ。

 そして、それを見た私はこう思いました。


 自分の好きなもの全部挙げてくの、無理じゃない?


 だって今までの生涯でハマった漫画やゲームやアニメなんか一々ピックアップしたら莫大な量になるじゃないですか。私の場合映画や小説も加わりますので、それこそ雪崩を起こしそうなタイトルの羅列が生まれてしまいます。


 もちろんみんな直近ハマったものだったり、特に好きなものをピックアップしたりして厳選して紹介するんでしょうけど、一人の人間が今までにハマったコンテンツを百パーセント羅列したリスト、見てみたいなって思ってしまいました。

 岸辺露伴にしか出来ないでしょうけど(笑)

 ヘブンズ・ドアー!!(*>д<)



 まあまあ、そうは言っても、小説も映画もゲームも今までにこのエッセイで色々と紹介したりはしてるんですが、今回は趣向を変えて、過去に読んで面白かった文学作品のピックアップをいつもと同じノリでやってみたいと思います。


 まずはこちら。


 ドストエフスキーで、『カラマーゾフの兄弟』


 序盤を読み進めるのに目茶苦茶苦労した記憶があります。ロシア文学のハードルの一つにキャラクタの名前が覚えにくいっていうのがあって、ただでさえ聞き慣れない名前なのに、なんの説明もなしに愛称とかミドルネームとか使ってくるからホントに混乱します。

 チェーホフですら苦戦した私、『カラマーゾフ』は亀の歩みで読み進めました。


 ただ、中盤に入ってからはグイグイ読めました。親も兄弟も性格悪すぎてギスギスしまくってるなか、末弟のアリョーシャにだけはみんな心を許してるのが萌えました。

 一度世界観に入り込みさえすれば、圧倒的な物語の魅力にがしがしと背中を押されて進まされます。

 読了後、列島縦断旅行を成し遂げたかのような達成感があり、しばらくは読書ができませんでした。


 面白かったです。



 続きましてこちら

 コクトーで、『恐るべき子供たち』


 世界観が邪悪!

 兄弟で争う話って、それこそ神話の頃からありますけど、やっぱり一番身近で分かりやすい『敵』なんですよね、兄弟姉妹って。

 もちろん仲良く育てば一番ですし、昔は仲が悪かったけど大人になったら分かりあえた、なんてこともあるんでしょうが、この姉弟はヤバかったです。

 最期のセリフがホントに恐い。

 でも面白かったです。

 しっかりと心に爪痕を残されました。


 お次はこちら


 夏目漱石で『草枕』

 どんな話だったか思い出そうとしても全然思い出せないんですが(オイ)、とにかく書生……じゃなかった画家の青年がなんだかんだと言い訳をしつつのんべんだらりとダラダラする話という感じで、そのダラケっぷりが非常に羨ましく、学生時代に読んで半端なく共感した記憶があります。

 特にお気に入りの箇所には付箋すら貼ってました。


 私だって畳に根ぇ張って呼吸だけして生きていてぇよ。そんな風に思う日もある。

 生きていくって大変なんだ、働いてるってそれだけで偉いんだ、そう思わせてくれます。


 面白かったです。



 取り敢えず今回のラストはこちら


 森鴎外で、『青年』


 いつもマジメな話をしていた男友達から、ある日突然猥談を振られ、必死に頭を回転させてなんとか学術的な話にしようとしている男の子の姿が最高の萌えポイントです。該当するシーンに思い当たらない人は、私の妄想が半分くらい入っているので気にしないでください。


 完全に余談なんですが、中学の頃に読書の時間なるものがありまして、何分くらいだったか忘れてしまったんですけど、教室の全員でその時間は本を読みましょう、みたいなのがあったんですよ。

 その時、私は既に自分で読書をする習慣があって、お気に入りの作家さんもちらほらいたんですけど、ある日たまたま持って行ったのがジャンプコミックのノベライズだったんですよね。『マインドアサシン』、知ってる方います?


 案の定担任の教員に見咎められました。

「こんなものを読むんじゃない」

「これだって小説です」

「見せてみなさい。ほら、(カバー袖の解説を指して)ジャンプって書いてる。これは漫画です」

「はあ!?」


 いやいや、漫画を原作に小説化したんじゃろうが!

 と、当時の私は怒髪天の勢いで憤慨しましたが、今思えば、そりゃ理解のない大人ならそういう反応になるだろうと、青かった私を懐かしく感じます。


 さて話が逸れましたが、腹の虫が治まらなかった私はその教員に質問しました。


「じゃあどんな小説ならいいんですか」

「普通の小説を読みなさい」

「普通の小説? 太宰治とか森鴎外ならいいんですか?」

「そうです。そういうものを読みなさい」

「じゃあ森鴎外の『青年』とかでもいいんですか?」

「いいじゃないですか」



(人妻相手に脱童貞した男が不倫セックスについて悶々とする話なんですけど、それでもいいんですか?)



 まあ、そこまでは言えませんでしたけど(笑)

 こっそり友達相手にそんな話をして溜飲を下げてました。

 そんな日々もありました。



 はい。ということで、皆さまも昔こんなのも読んだなーみたいな懐かしい記憶があれば教えてください。私は今からまたスト6のランクマッチを回します。lagerでした。

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