フィン感フィン感! フィンディルの感想だよ!!

 はい。

 というわけで、フィンディルの感想――通称フィン感のお時間ですよ!


 今回わたくしが応募させて頂きました作品は~こちら!


『雪を溶く熱』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054897985446


 フィンディルさんがツイッターで、『自分、筆致企画参加してないのに、誰よりも美冬と秋人って文字を書いてる』って呟いてて、ふふってなりました。なんか一回すごい雪熱ラッシュ続いてましたもんね、そういえば。



 え~。

 ご存じない方のためにご説明いたしますと、カクヨム内にもアカウントを取っていらっしゃいますフィンディルさんという方が運営しているコンテンツで、一万字以内の小説作品に感想を書いてくれるというサービスですね。

 カクヨム外のサイトなのでリンクは張れませんが、ググれば簡単に出てきますので、ぜひ覗いてみてください。


 なんだ感想書きかと侮るなかれ。

 このフィン感、そんじょそこらの感想書きさんとはボリューム感が違います。


 論文ですよ。なんだったら。論文。

 なげええええってなります。ビビります。

 そして当然細かいです。微に入り細を穿ってきます。穿たれます。

 その門をくぐるもの、一切の甘さを棄てよ。


 これはフィンディルさん自身がおっしゃってたんですけど、なのでフィン感は人を選びます。

 例えば、とにかく自作を読んでほしくて「感想ください」みたいな人は門前で弾かれます。「なんかぁ、俺の作品全然読まれねぇんだけどぉ、読まれたらぜってぇテッペン取れるんですけどぉ。ちゃんと評価してくれる人探してまぁす」みたいな人はぜってぇに応募しないほうがいいです。そんな奴おる?(笑)



 というわけでフィン感のメリット!


 ①自分でも気づけなかった作品の解釈を教えてくれる


 これは大きいです。私が最初に応募した『太陽が海のきら――じゃねえや『海が太陽のきらり』のフィン感を読んで、驚かされました。

 あ。あー。なるほどねー。私がなんとなくこう書いときゃエモいやろ、と思って書いた描写が、なるほどそういう効果を持っていて、そういう演出になっているわけだ、と。

 これはありがたいですねー。ちょっとだけ自信にも繋がりますし、次作に活かせますからね。



 ②マクロな視点で作品の改善点を教えてくれる


 「これこれここの描写はちょっとおかしい」っていうのはミクロな指摘だと思うんですけど、そこで作者が「いや俺っちが大事にしてるのはそこじゃないんだよねぇ」って思っちゃったらもう感想もらった意味が薄れちゃうと思うんですよ。

 もちろんミクロな指摘っていうのはすごく大事で、一個一個の弱みを潰していくことで見栄えを良くできるんですけど、じゃあなんでそこの細部を潰していくのか、っていう一つ上の視点に立って作品全体を俯瞰してくれるんですよね。それがマクロな視点。


 例えば作品全体の方向性がエンタメに重きを置いているのか読者の感受性を刺激する方向に向いているのかによって細部の指摘も変わってくるわけです。

 小説っていうのはこうすれば良くなるんだよ~、ではなく、小説にはこういう改善が向いてると思います、っていう指摘をしてくれるのって、なかなか他では見かけません。

 これはフィン感の大きなメリットかな、と。


 この二つが、私がフィンディルの感想に自作を応募する理由です。

 興味を持たれた方はぜひ覗いてみてください。

 ただ、先にも言ったように、めちゃくちゃ長いです。論文です。正直他の人の作品の感想を全部通しで読むのはキツいです。なぜならフィン感はその小説の作者に贈られた感想だから。

 だからこそ応募する価値があると私は思ってます。



 今回もらった感想も良かったですねぇ。

 指摘を受けた部分に関しては、なるほどそういう方向でフォローするやり方があるのか、と頷かされました。

 自分の作品の方向性とポテンシャルを意識した上で、その強みを活かすために必要な描写、詰めなければならない細部がある。自分が描きたいシーンに気を取られすぎて、作品全体にきちんと向き合えてなかったということかなと思いました。


 私、長編中編は完全にゴーイングマイウェイで書いてるので、作品の方向性に関しての指摘とかホントにノーサンキューなんですけど、短編はやっぱり気軽に読める分読者もつきやすいですから、完成度の高い作品作りは今後とも意識して行っていきたいと思います。

 


 これを読んだ皆々様も、ぜひ一作応募してみてください。

 そしてもらった感想に対する感想を前のめりに返していきましょう。フィンディルさん文通お好きだから。


 フィンディルさ~ん。見てます~?

 また応募しますね~!(」^o^)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る