カレンループ

カレンループ

「ある日突然現れた謎の女が配信を行い、それが思いの外人気になってしまっている」

これが今の俺の状況である。俺の名前は佐藤太郎、28歳独身、彼女いない歴=年齢の男だ。仕事帰りにいつものように電車に乗り、自宅のある駅に着くと、ホームで見覚えのない女性が立っていた。俺はその女性を見て、一瞬で目が釘付けになってしまった。なんというか、美人だったのだ。顔立ちは整っており、髪はロングで艶があり、スタイルも抜群で、肌は白く、すらっと背が高く、胸は大きく、脚は長く、とにかく美しかった。しかし彼女はどこか様子がおかしかった。なぜか彼女は、白いワンピースを着ていた。それは別に問題ではない。問題は彼女の足元にあった。なんと、裸足なのだ。白いサンダルを履いており、ヒール部分は高く、つま先から踵まで全て露出している状態だった。そして、彼女の履いている白い靴下は、膝上までしかなく、太腿の付け根のあたりまで見えていた。さらに、スカートは腰の辺りまで短くなっており、お尻の割れ目が見えてしまっていた。俺はこの時点で、彼女に一目惚れし、勃起していた。俺は彼女のことをじっくり見たくて、つい凝視してしまったが、彼女がこちらに気付いたようで、視線が合った。すると、彼女は驚いたような表情を浮かべ、すぐに顔を赤く染めた。俺はすぐに目を逸らしたが、その表情が可愛すぎて、もっと見ていたかった。俺はそのまま彼女を見ていたが、恥ずかしいのか、彼女は俺と反対側を向いてしまった。俺はもう少し見ていたいと思い、なんとかもう一度こっちを見てもらえないかと頑張ってみることにした。すると、ちょうど目の前に階段があったので、俺はそこに登ってみることにした。そして、そこから飛び降りて、着地する寸前のところで、俺は彼女と目が合い、再び彼女の方に向くことができた。そして、俺は勢いよく階段を駆け下り、全力で走った。そして、改札を出て、一目散に家に向かった。

帰宅後、俺は興奮冷めやらぬ中、パソコンを立ち上げた。ネットで調べてみると、彼女について色々分かった。名前は、かよりという名前らしい。年齢は24歳で、職業はアイドルをしているようだ。身長は165cmで、スリーサイズは上から83、59、84と書いてあった。

SNSアカウントを持っているようで、フォローして、プロフィールを見ると、俺がフォローされていた。早速、俺の投稿にいいねが押された。そして、俺がコメントを書いて、返信が来た。

かより：こんばんは。

俺：初めまして。今日はすごく綺麗だったので、声をかけてしまいました。

かより：ありがとうございます。

俺：よかったら、今度食事に行きませんか？かれん：ごめんなさい。私には彼氏がいます。

かよりさんとのやり取りはこれで終わった。それから数日経ったが、かよりさんの反応はなかった。やはりダメだったかと思った矢先、かよりさんからDMが届いた。内容は、また会いたいというものだった。俺は喜び勇んでOKと返事をした。待ち合わせ場所は、前回と同じように、駅のホームにした。

約束の時間になり、俺は急いで駅へ向かった。そして、かよりさんの姿が見えた時、俺は思わず見惚れてしまった。かよりさんはまたあの白い服を着ており、白いハイソックスを穿いていた。そして、かよりさんは白いサンダルを履いていた。かよりさんは、ベンチに座っているようだったが、少し眠そうにしていた。俺はかよりさんに声をかけようとしたが、かよりさんは急に立ち上がって、トイレの方へ向かっていった。しばらく待っていると、かよりさんが戻ってきた。俺はかよりさんに話しかけたが、かよりさんは無視して行ってしまった。かよりさんに避けられていることに気づいた俺は、何度も話し掛けたが、反応はなく、仕方なく諦めて帰った。

次の日も俺は仕事帰りにホームへ行った。かよりさんは昨日の続きなのか、まだ座っていた。俺はかよりさんに近づいて、隣に腰掛けようとした。すると、かよりさんは立ち上がり、俺の横を通ってどこかに行ってしまった。そして、かよりさんが戻って来ることはなかった。

その日の夜、俺はいつものように電車に乗っていた。いつものように、いつものかよりさんがいる場所に向かって、いつものようにかよりさんの隣に腰掛けると、かよりさんがこちらを見て、驚いたような表情を浮かべた。俺はすぐに目を逸らしたが、かよりさんの顔を見ると、とても可愛くて、俺は勃起してしまった。すると、かよりさんは顔を赤く染めた。俺は慌てて目を逸らしたが、かよりさんが可愛いので、ずっと見ていたかった。俺はかよりさんのことをじっくり見たくて、つい凝視してしまったが、恥ずかしいのか、顔を赤く染めた。俺はもう少し見ていたいと思い、なんとかもう一度こっちを見てもらえないかと頑張ってみることにした。すると、ちょうど目の前に階段があったので、俺はそれに登ってみた。そして、そこから飛び降りて、着地する寸前のところで、俺はかよりさんと目が合い、再び彼女の方に向くことができた。そして、俺は勢いよく階段を駆け下りて、全力で走った。そして、改札を出て、一目散に家に向かった。

帰宅後、俺は興奮冷めやらぬ中、パソコンを立ち上げた。ネットで調べると、かよりさんについて色々分かった。名前は、かれんというらしい。年齢は24歳で、職業はアイドルをしているようだ。身長は165cmで、スリーサイズは上から83、59、84と書いてあった。

SNSアカウントを持っているようで、フォローして、プロフィールを見ると、俺がフォローされていた。早速、俺の投稿にいいねが押された。そして、俺がコメントを書いて、返信が来た。

かれん：初めまして。今日はすごく綺麗だったので、声をかけてしまいました。

かれん：ありがとうございます。

俺：よかったら、今度食事に行きませんか？かれん：ごめんなさい。私には彼氏がいます。かれんさんとのやり取りはこれで終わった。

数日後、かれんさんから再び連絡があった。どうやら俺のことを気に入ってくれたようだ。俺は嬉しくなって、すぐにOKした。待ち合わせ場所は、前回と同じで、駅のホームになった。

当日、かれんさんは白いワンピースを着ていた。俺がかれんさんに挨拶すると、かれんさんは俺の服装を見て、目を丸くしていた。俺が何かおかしいところがあるかと聞くと、かれんさんは答えてくれた。

「その服、似合ってますよ！」

「あぁ……ありがとうございます。実はこの前買ったんですけど、まだ着る機会がなくって」

「そうなんだ」

かれんさんは何だか悲しそうな表情をしていた。その後、かれんさんと二人で食事をすることになった。店に入ると、個室へ案内され、席に着いた。そして、注文を終えると、かれんさんが話を切り出してきた。

「ねえ、さっきから私のこと見てない？」

「えっ！？そ、そんなことは……」

俺は内心ドキッとした。まさか気づかれていたとは思わなかったからだ。

「嘘よ！絶対気付いてたでしょ！」

「す、すみません……。でも、どうして気付いたんですか？」

「だって、さっきからずっと私の胸ばっかり見てるんだもん！」

「あぁ……」

確かに俺は彼女の胸ばかり見ていた。俺は申し訳ない気持ちになった。すると、かれんさんはクスッと笑った。

「まぁ、仕方ないよね。男ならみんなそうなっちゃうよ」

「えっ？」

「私の胸って大きいでしょ？だから、いつもこういう格好をする時は気を付けてたんだけど、今日はちょっと油断しちゃってたみたい」

「そっか……すみません」

「謝ることじゃないよ！それに、そんなこと気にしないで！私のこと好きなんでしょ？」

「はい……」

「だったらそれでいいじゃん！ほら！早く食べよ！」

「はい！」

かれんさんは優しい人だった。俺はかれんさんと食事をし、楽しく過ごすことができた。そして、かれんさんと別れ、家に帰ると、かれんさんから連絡がきていた。

かれん：今日は楽しかったよ！ありがとう！

かれん：あと、明日も会えるかな？ 俺は迷わずYESを押した。

次の日、俺は朝早くから、かれんさんと会うために駅前にいた。

「おはよう！今日は早いんだね！」

「かれんさんこそ！」

「えへへ！実はさ、昨日の夜、緊張しちゃって眠れなかったんだ！」

「えっ！？大丈夫ですか！？」

「うん！全然平気！」

「それならいいんですけど……」

「でもさ！こんな美人な人とデートできるなんて嬉しいよね！」

「えっ？あぁ……まぁ……」

「えっ？何？もしかして照れてる？」

「まぁ……」

「ふーん！可愛いね！」

「えっ？」

「あっ！着いたみたい！じゃあね！ばいば～い！」

「えっ？ちょっと！」

「もう！早く降りないと電車出ちゃうよ！」

「えっ？あぁ……」

「ほら！早く！」

「はい！」

「ほら！早く乗って！」

「えっ？あ、はい！」

「ほら！早く！」

「えっ？あ、はい！」

「ほら！早く！」

「えっ？あ、はい！」

そして俺たちは学校のグラウンドに来た。

「はい！まずは軽くランニングから始めようか！」

「はい！」

「じゃあ、私が走るから見ててね！」

「はい！」

「いくよ！よーい、スタート！」

かれんさんは走り出した。だが、すぐに止まってしまった。

「どうしたんですか？」

「ごめん……。ちょっと疲れちゃった……」

「分かりました！休んでてください！」

「うん……ありがとう」

俺は近くのベンチに座るかれんさんの元へ駆け寄って行った。

「かれんさん！飲み物買ってきますね！」

「えっ？いいよ！悪いし……」

「いえ！これくらいさせて下さい！」

「分かった！ありがと！」

「はい！」

「じゃあ、私はこれで……」

「えっ？」

かれんさんはその場から立ち去ろうとした。俺は思わず引き止めてしまった。そして、つい言ってしまった。

「あの……一緒に帰りませんか？」

「えぇ！？」

「あっ！嫌ならいいんですけど……」

「えっと……その……ちょっと待ってて！」

かれんさんはスマホを取り出し、どこかへ電話し始めた。

「あ、もしもし？今どこですか？えっ？家にいるんですか？そうなんですね。はい、分かりました。じゃあ、また後ほど……」

「すみませんでした！」

かれんさんが謝った。

「えっ？あぁ、うん……」

「あの……今日はもう帰りましょうか……」

「えっ？あぁ、うん……」

「では……失礼します……」

「うん……あの……駅まで送りますね……」

「えっ？あぁ、うん……」

「行きましょうか……」

「うん……」

「あの……大丈夫ですか？」

「えっ？何が？」

「いえ、何かあったのかなって思って……」

「うーん……。まぁ、いろいろかな……」

「そうなんですね……」

「ねぇ……」

「はい？」

「ちょっとさ……」

「はい？」

「こっち向いてくれない？」

「はい？」

「目、閉じて……」

「えっ？」

「いいから……」

俺は言われた通りに目を閉じた。すると、唇に柔らかい感触があった。そして、口の中に生暖かいものが入ってきた。それが彼女の舌だと気付くまで時間は掛からなかった。

「んっ……ちゅっ..」

「ふぅ……」

「はい、ありがとうございました〜」

そう言ってかれんさんは去っていった。

それからしばらくたったある日。俺はかれんさんに告白した。かれんさんはOKしてくれたが、付き合う前とあまり変わらない関係が続いていた。そんなある日、俺はかれんさんに聞いてみた。

「あの……どうしていつも裸足なんですか？」

「えっ？別に深い意味はないよ」

「でも、今日はサンダル履いてましたよね？」

「あぁ、あれ？なんか歩きにくくって……」

「それならスリッパとか買えばいいんじゃ……」

「えっ？あぁ、うん……。そうだね……。じゃあ、買いに行くよ」

「じゃあ、行きましょうか」

「はい」

「ところでさ……」

「はい？」

「手、繋がない？」

「えっ？」

「嫌ならいいんだけど……」

「あぁ、いえ！全然！」

「じゃあ……」

と言って、彼女は右手を差し出してきた。

「あっ……」

「ん？どうしたの？」

「その……左手がいいです……」

「そっか……」

そう言うと、彼女は差し出した手を下ろしてしまった。俺はすぐに手を掴んだ。

「これでいいですか？」

「うん……」

「じゃあ、行きましょうか……」

「うん……」

それから駅に着くまでの間、俺たちはずっと手を繋いで歩いていった。

次の日、俺が会社へ行くと、かれんさんが話しかけてきた。

「あの……昨日のことなんですけど……」

「えっ？」

「あの……恥ずかしかったんですけど……ちょっと嬉しかったっていうか……その……あの……またお願いしてもいいですか？」

「えっ？あっ、うん……。分かった……」

「ありがとうございます……。では、失礼します……」

そう言って彼女は去っていった。

それからしばらく経ったある日、俺は彼女に聞いてみた。

「あの……どうしていつも裸足なんですか？」

「えっ？別に深い意味はないよ」

「でも、今日はサンダル履いてましたよね？」

「あぁ、あれ？なんか歩きにくくって……」

「それならスリッパとか買えばいいんじゃ……」

「えっ？あぁ、うん……。そうだね……。じゃあ、買いに行くよ」

「じゃあ、行きましょうか」

「はい」

「ところでさ……」

「はい？」

「目、閉じて……」

「はい？」

「いいから……」

俺は言われた通りに目を閉じた。すると、唇に柔らかい感触があった。そして口の中に生暖かいものが入ってきた。それが彼女の舌だと気付くまで時間は掛からなかった。

「んっ……ちゅっ……」

「ふぅ……」

「はい、ありがとうございました～」

ここで俺は気が付いた。俺とかれんさんはループしていると。しかし、これは夢であるということにも気付いた。

「んっ……」

「んん……」

「ふぅ……」

「はい、お疲れ様でした～。では、こちらにサインを……」

「はい、分かりました……」

俺はサインをした。そして、スタッフの方へ振り返った時だった。

「うわっ！？︎」

俺は思わず声を出してしまった。目の前には顔のないマネキンのような人形が置かれていたのだ。そして、俺は理解した。これが俺の夢であることに。そして、この人形も俺自身だということに。

「はい、ありがとうございました～。では、こちらにサインを……」

俺は自分の名前を書き込んだ。そして、スタッフさんに向き直るとそこには誰もいなかった。そして、周りを見渡しても何もない空間が広がっているだけだった。ただ1つ違うところがあるとすれば、俺の体が透明になっていることだった。

「うーん……どうしようかな……」

俺はそう呟いた。しばらく考えているとどこからか女性の声が聞こえた気がした。

「誰ですか？」

…………。

「えっ？何言ってるんだろう……？」

俺はそう思いながら辺りを見回した。しかし、やはり誰もいない。

「幻聴か……」

俺は再び考え始めた。そして、一つの結論に至った。それは、自分が夢の中で死んだ時に現実へと戻れるのではないか、ということだ。

「よし、やってみよう！」

俺はそう決めて、もう一度あたりを見回すと、先ほどと同じように女性が立っていた。

「あなたは一体誰なんですか？」

……。

「無視しないでください！」

女性は返事をしてくれない。

「どうしたら話してくれるんですか？」

……。

「誰か教えてください……」

そう言った瞬間、視界が真っ白になった。

「うわぁ！」

俺は飛び起きた。時計を見ると、まだ朝の4時半だった。俺は汗だくになっていたのでシャワーを浴びることにした。

「はぁ～……気持ちよかった～」

そう言ってタオルを手に取った。その時、何かが手に触れたような感覚を覚えた。

「なんだこれ？」

そう言いながら手に取ってみると、一枚の紙切れのようなものが置いてあった。俺はその紙を開いてみた。

「貴方は死にました」

その文字を見た瞬間、俺はその場に倒れてしまった。

俺が次に目を覚ますと、そこは白い天井が広がっていた。隣からは看護師と思われる人が歩いてきた。

「あっ！大丈夫ですか？」

「えっ？あぁ、はい……。あの、ここって病院ですか？」

「えぇ、そうですよ。昨日、急に倒れたんですよ？」

「あっ、そうなんですか……。あの……今日は何月何日の何曜日ですか？あと、ここはどこですか？」

「えっ？今日の日付は9月24日金曜日ですけど……？それにここは××市の△△総合病院ですね。どうしてそんなことを聞くんですか？」

「あぁ、いえ……。ちょっと記憶喪失みたいな感じになってまして……」

「あぁ、なるほど……。じゃあ、私はこれで失礼しますね」

「はい、ありがとうございました……」

彼女は病室を出ていった。俺はしばらく考えた後、スマホを取り出して、ニュースサイトを開いた。

「9/24（金）午後6時40分頃、〇〇県□□市在住の会社員・山田〇司さん27歳の遺体が発見されました。死因は絞殺によるもので、警察は殺人事件として捜査を進めています……」

俺はこのニュースを見て、確信した。俺はまだループしているということを……。

俺はまず、かれんさんの連絡先を探した。しかし、見つからなかった。そこで俺は彼女の会社に電話してみることにした。

「はい、もしもし……」

「あっ、すみません。私、かれんさんの同僚なんですが……」

「あぁ、かれんさんのお知り合いの方ですか……。どのようなご用件でしょうか？」

「実は今朝、かれんさんが亡くなったと聞いてお見舞いに来たのですが、会社にはいらっしゃらないみたいだったので……」

「あぁ、そういうことでしたか……。それでしたら、本日はお休みを頂いておりますよ？」

「えっ？そうなんですか？」

「はい、確か明日は出勤すると言っていましたが……」

「分かりました、ありがとうございます」

「はい、では失礼します」

俺は電話を切り、今度はかれんさんのお母さんに電話をかけた。

「はい、もし……」

「あっ、もしもしかれんさんの母親の方ですか？」

「はい、そうですが……」

「突然で申し訳ないのですが、娘さんについてお聞きしたいことがありまして……」

「はい、なんでしょう？」

「あの……かれんさんと最後に会ったのはいつ頃になりますか？」

「えっ？えっと、2週間ぐらい前かしら……」

「そうですか……。ちなみにどんな話をされましたか？」

「そうねぇ……なんかいつもより元気がなかった気がしたわ……」

「そうですか……。ありがとうございました」

俺はそう言って電話を切った。ベッドの上で仰向けになった。しばらく頭を悩ませていると、俺はふと思ったことがあった。

「あれ？もしかして、ループのことは誰にも言っちゃいけないのか？」

そう思った俺はすぐにネットを開き、ループに関する記事を読み漁った。

「これは……？」

ある記事にループについてこう書かれていた。

「ループの条件は、1回目は死ぬ直前に意識が戻る。そして、2回目の時は記憶を引き継ぐことが出来る。ただし、3回目以降は死に戻りは出来なくなる。また、ループを繰り返していくうちに精神が壊れてしまう場合もある……」

俺はそれを読んで、少し怖くなった。俺はかれんさんを救うことが出来なかった。だから、もうかれんさんとは会えないかもしれない……。そう思うと涙が出てきた。そして、俺は気付いた。俺はかれんさんのことを愛していたんだと……。

俺はしばらく泣いた後、眠りについた。

「うーん……」

俺は目を覚ました。すると、目の前にはかれんさんがいた。

「か、かれん……？」

「えっ？」

かれんさんは不思議そうに俺を見つめていた。俺はかれんさんの手を取った。

「良かった……。生きてる……」

「えっ？何言ってるの……？それよりなんで泣いているの……？」

「あぁ、なんでもないんだよ……」

俺はそう言って、かれんさんを抱き寄せた。

「ちょっ！ちょっと……！」

俺はかれんさんの顔を見つめた。

「かれん……」

俺はそう言って、かれんさんの唇を奪った。

「ちょっと！やめて！」

そう言うと、かれんさんは俺を突き飛ばした。

「かれん……君は本当にかれんなのか？」

「はぁ？何言っているの……？私がかれんじゃないって言ったら、誰になるっていうの……？」

「い、いや……。その……かれんが生きているわけないし……」

「何よ、それ……。ちゃんと説明しなさいよ……！」

俺はかれんさんに説明をした。かれんさんは黙って聞いていた。

「なるほどね……。つまり、私は死んだ後にタイムリープしてきたと……」

「うん……」

「じゃあ、私は今どこにいるの？」

「多分だけど、今は9月24日の金曜日だと思う……」

「えっ？じゃあ、今私は死んでいないということ？」

「まぁ、そうだと思うけど……」

「そっか……。とりあえず、これからよろしくね」

「あっ、ああ……。分かったよ……」

こうして、俺はかれんさんと付き合うことになった。そして、今までと同じように過ごしていった。しかし、俺はずっと違和感を感じていた。なぜなら、かれんさんは何かを隠しているような気がするからだ。

「ねぇ、かれん……」

「ん？」

「最近、様子が変じゃないか？」

「いや、普通だよ？」

「そうかな……？」

「そうだよ……。私達はただ幸せに暮らしていけばいいのよ……」

「かれん……。まさか、ループしているんじゃないだろうな？」

「あのさ……ループループって勝手に言ってるけどそんなことありえるの？ あなたはループを繰り返しているというならそれを証明できるの？」

「それは……」

俺は言葉が出なかった。確かにループを繰り返しているなんて、信じられることではない。

「ほら、やっぱり出来ないんでしょ？」

「いや、でも……」

「でも、なんだというの？」

「いや……なんでもない」

かれんさんと別れて帰宅すると、ベッドに横になった。そして、俺は寝てしまった。

「あぁ……」

俺は目を覚ました。しかし、俺は起き上がることが出来なかった。

「ここはどこだ？」

俺は辺りを見渡した。そこは病院のような場所だった。俺はベッドの上にいた。

「えっ！？」

すると、誰かが部屋に入ってきた。

「目が覚めたみたいですね」

「あっ、はい……。あの、ここって一体……？」

「あっ、すみません。まだ自己紹介していませんでしたよね……。私は花崎ひかりといいます。この病院で医者をしています……」

「あっ、どうも……」

「それで、あなたのお名前を教えてもらえますか？」

「あっ、僕の名前は、佐藤太郎です……」

「はい……。では、早速なのですが質問させていただきますね……」

「えっ？何を……？」

「まず1つ目……。どうして、ループを繰り返すようになったのか教えてください」

「えっと……」

俺はループのことについて話した。

「なるほど……。ループについて知っているということはループを繰り返してきたということでよろしいでしょうか？」

「はい、そうです……」

「分かりました……。次に2つ目の質問になります……。あなたはループを繰り返した回数を覚えていますか？」

「いえ……。覚えていないんです……」

「そうですか……、分かりました……。3つ目は……」

「ちょっと待ってください……。なぜこんなことをするんですか？」

「はい……？どういう意味ですか？」

「だって、ループを繰り返していたら、僕はまたループを繰り返してしまうかもしれないんですよ？」

「はい、そうですね……」

「じゃあ、なんで聞く必要があるんですか？」

「それは、私があなたを治すことが出来るからですよ……」

「えっ……？」

「実は、私は時間を巻き戻すことが出来る能力を持っているのです……。だから、もしまたループを繰り返しても大丈夫なようにするために聞いているんです……」

「えっ？そうなんですか……？」

「はい……。だから、安心してください……」

「そうですか……。なんか、ありがとうございます……」

「いいえ……。当然のことをしたまでです……」

「あっ、あと……聞きたいことがあるんですけど……」

「はい、なんでしょう……？」

「その……かれんはどこにいるんですか……？」

「あぁ、かれんさんなら今は実家に帰っていると思いますよ……」

「そうですか……」

俺はかれんさんがいないことに少し寂しさを感じた。俺はかれんさんに会いたかった。

「それでは、治療を開始します……目を閉じてください……」

俺は言われた通りに目を閉じた。すると、体が暖かくなってきた。そして、俺の意識は薄れていった。

「うーん……」

俺は目を覚ました。しかし、俺は起きることができなかった。

「ん？」

俺は起き上がろうとしたが出来なかった。なぜか体を起こすことが出来なかったのだ。そして、手を動かそうとした時、違和感があった。俺は自分の手をみた。すると、俺は驚いてしまった。なぜなら、俺は子供になっていたからだ。

「えぇ！？」

俺は声を出すことが出来た。しかし、体は動かすことは出来なかった。すると、目の前に女性が立っていた。

「あら、起きたのね……。おはよう」

「あっ、はい……。えっ？なんでいるんですか？ここはどこですか？」

「ふふっ……。落ち着いて……。順番に説明していくわね……。私はあなたのお母さんよ……」

「えっ！？」

俺は驚いた。そして、母さんの顔を見た。確かに言われてみると面影があるような気がした。

「そして、ここは病院よ……。あなたはトラックにはねられて、ここに運ばれたのよ……」

「そ、そうだったんだ……」

「それで、あなたは今23歳よ……」

「えっ！？」

俺は再び驚いた。俺は今、社会人1年目なのか……？

「あなたがループを繰り返している間ずっとここで気絶していたの……」

「あの……かれんさんは……？」

「かれんは……もういないわ……」

「えっ……？」

「将来に出会うでしょう……。もうループすることはないから安心して」

「そうか……」

将来、28歳になったらまたかれんさんと出会うのだろうか。SNSでやり取りして、実際に会って……。退院した後、ループする前の生活に戻った。