第2話 プロローグ2
「出でよ、転生種族ルーレット!!、魔王もあるよ」あんちゃんは叫ぶ。
ふざけたあんちゃんが指を鳴らすと某友人公園のルーレットが僕の3メートルほど前に出現した。ルーレットには人間(勇者)、オーク、コブリン、スライム、魔王等
色々な種族が書かれていた。
「質問があるんだけど、外れたらどうなるの?」
「消滅する。」
「へ?」
「異世界転生失敗するだよね。たわしには転生できないから。」
「へっ?」
「君を殺しちゃったの結構ヤバイ橋を渡っちゃってるんだよねぇ。このルーレットにも割と力を使っちゃったし。」
「気楽に投げれるか、阿呆。消滅ってどういう事だ?」
「大した事ないよ。外したら現世での君の存在は消滅する。端からいない存在になる
だけさ。私は力を使ったのに殺し損、君は転生できなくて消滅するから殺され損。」
少し神妙な顔をして言った
「大丈夫、大丈夫、気楽にいこうよ。気楽にね。」
「大丈夫なわけあるか。」へなへなと力が抜けて僕は座り込んでしまった。
「納得しようがしまいが、ダーツの旅いってみよう。」軽いノリであんちゃんは言った。
「番組と局が変わってるぞ。」体育座りでうなだれながらでも突っ込んでしまう。
「良い、ツッコミだね。次の仕事はダーツの旅で行かせる異世界選ぶのもいいよね。フォールアウトシリーズとか真女神転生シリーズとか。」
「選択肢にかなりの悪意を感じるな。転生したらすぐ死亡判定だ。」
「時間もないことだし、さっさとダーツを投げようよ。」とあんちゃんはダーツを一本、僕の足元へ投げてよこす。
「やるしかないか。」僕はつぶやきながらルーレットの表示をチェックする。
「狙うなら魔王か勇者だよな。」魔王と勇者の場所を探そうとルーレットに目を凝らしその場所を探す。
「じゃあ、ルーレットスタート!!」あんちゃんはまた指を鳴らすとルーレットが超高速回転を始めると同時にルーレットの表示が消える,そしてなぜか響き渡るドラムロール。
ルーレットからギュインギュイーンと音が鳴ってる
「おい、表示が消えたぞ。というかルーレットからしてはいけない音が出てるよ、ダーツ弾かれるかも。」
「闇鍋って楽しいよね。やる側は。後、ダーツが弾かれることは無いから安心して投げて。きっちり突き刺さるから。」
「本当に?」その問いにあんちゃんはそっぽを向いた
「ま・お・う ま・お・う」と〇ジェロ風にあんちゃんは魔王コールする。
高速回転しているルーレットに全神経を集中させる。3秒?5分?1時間?時間の感覚が消え魔王コールもルーレットから出る音も聞こえなくなった。いつの間にかルーレットの回転が止まり、消されたはずの表示も浮かび上がる。
僕の口角が上がる。
僕は止まったルーレットに向けてダーツを投げた。
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フォローありがとうごさいます。モチベーションすごく上がりますね。嬉しいです。
更新頑張ってしていくのでよろしくお願いします。
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