中2の沖縄

ヤッキムン

第1話

中2になって沖縄に転校した。初日、「愛媛県松山市から来ました」と教室の前で、みんなに挨拶。その日、学級委員を決めるため、担任の先生が自分に愛媛の中学ではどうやって決めてたのかを聞いてきたから、「立候補です」て答えたら、「立候補したの?」て聞かれ、「自分はしてないです」て答えた。そうか...って言って、しばらく何か考えてて、そのあと自分に学級委員になるように言った。

それからは自分がみんなに学校のことを伝えたり、話し合いの司会もやった。

担任の先生は、生徒の弱点を強いものに変えようといつも考えてくれてる先生で、自分に対しても、自分の弱点を強くしようと思ってくれてた。委員としての沖縄の離島への合宿へも積極的に勧めてくれた。

自分は小学生の時から女子みたいだったから 中学でも女子の友達ばかりで女子といつも一緒にいて女子とばっかりしゃべってた。

学級委員として前で話し合いの司会をしてると、ある女の子が自分に対しドキドキと顔を赤くしてるのがわかって、みんなにもそれが伝わってた。

その子とは別に お互い両想いの女子の友達もできた。

普通は3年生になったら、組替えをするんだけど 今の自分のクラスのみんな あまりにも仲良しなので 先生が3年生になっても このまま組替えしないでいきますって言ってくれた。

両想いの女子とは、3年生でも一緒だったら もっともっと仲良くなって もしかしたら結婚するかもって思ってた。お互いに。

2年生も終わる頃、自分は大阪の中学に転校することになった。

先生が、クラスのみんなの自分への寄せ書きを書いた色紙を最後に渡してくれた。

そして、3年生になったら、通常通り このクラスもやはり組替えしますと言った。

寄せ書きには沖縄の言葉でみんな自分に対して色んなことを書いてくれてて嬉しかった。中でもいちばん印象的だったのは、やはり両想い的な女子からの言葉で

『あーっ!今 ちょっと反抗したね!憎たらしい...うっそっさぁ~!むこうに行っても。。。』て書かれてあって 見て思わず笑った...

沖縄もっと住んでたかった。ほんとは その子と結婚して一緒にいつまでも ずっと沖縄で暮らして...

自分は女子みたいだったから 小学生の弟の友達が家に遊びに来ても、お姉ちゃんみたいなお兄ちゃんだから 最初はみんな見てびっくりしてた。そんな沖縄も好きだったなあ。

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