第502話 夏と言えば海! その3

 ……


 俺たちは現在。翡翠浜と言う海水浴場に来ている!

 俺の兄妹(三國家)+兄の彼女と、伊藤家姉妹と来ている!!


 翡翠の言葉通り。海はとても綺麗で有り、流石名の通っている海水浴場で有る!

 そして、その海で遊ぶ前に先ずは着替えで有る!


 俺たちは海水浴場内に有る更衣室に向かい、水着に着替える!!

 有料で有るが、ロッカーもちゃんと備わっている。


 当然、女子より男子の方が着替えるのは早いので、俺と兄の航平は早々と更衣室から出てくる。

 更衣室から出た直後。兄は和やかな表情で、俺に話し掛けてくる。


「武蔵。僕は場所取りをしてくるから、武蔵は其処で小織や虹心たちと待っていてくれ!」

「場所が取れたら直ぐに、連絡を入れるから!!」


 兄は俺に言葉を終えると、浜辺の方に向かって歩いて行く。

 その時に、兄は虹心が用意した、レジャーシートや西瓜類も持って行く。


 この海水浴場は人が“ごまん”と居る訳では無いが、良い場所は“どんどん”と取られて行くから、みんなが揃ってからの行動より、単独でも良いから先に場所取りをした方が良い。


 俺は更衣室付近で待っていると……最初に現れたのは小織さんで有った。

 だが、小織さんは水着を着ていると感じ取れるが、水着の上には大きめのTシャツを着ていた?


 このTシャツの所為で、小織さんの水着姿を見ることが出来ない!///

 うーん。残念!///


 更衣室側に居る俺を見付けた小織さんは、穏やかな表情で話し掛けてくる。


「やっぱり、男性達は早いね!」


「あれ…?」

「武蔵さん…。航平さんは…?」


 途中からは、尋ねる表情で話す小織さん。

 小織さんの声は、可愛らしい声で有る。


 虹心とは大違いだ!

 例えるなら、小織さんの声が小鳥のさえずりなら、虹心の声はカラスの鳴き声だ!!


 俺は和やかな表情で、小織さんに話し始める。


「小織さん。兄は、場所取りに行っています」

「場所が取れたら、直ぐに連絡をすると兄から聞いています…!」


 俺は、陽葵先輩に喋るような丁寧語で小織さんに話す。

 背丈で言えば亜紀より身長は低くなるが、小織さんは兄と同年齢で有る。


「…そうですか!」


 小織さんは和やかな表情で呟いた後。俺の側に来る。

 少しだが、小織さんと二人の時間が出来る!♪


(……亜紀も美少女だが、小織さんも良いよな!❤)

(大人の女性とは思えないほどの“さらさら”ロングヘアーだし、物腰も柔らかい!♪)


(去年の秋時期。俺は陽葵先輩と市立美術館に行ったが、あの時出会でくわした亜紀が変な気を起こさなければ、俺は陽葵先輩と関係を深められたのかな?)


 小織さんは、陽葵先輩と本当に良く似ている。

 髪型も、同じロングヘアーで有る。


 性格に関しては真優美さんからの影響か、陽葵先輩の方が活発的で有るが、美人レベルはほぼ同等で有る!

 俺は心の中で、小織さんや陽葵先輩を意識していると、亜紀姉妹と虹心が同時に更衣室から出て来る。


「兄ちゃん。お待たせ~~♪」


 虹心は笑顔で声を掛けながら俺に近付き、その後ろを亜紀姉妹が続く。

 俺は虹心たちの姿を見ながら、虹心の水着姿から拝み始める!


 虹心の水着姿は、イエロー系のギンガムチェックビキニで有った!

 虹心は意外と胸が有るから、胸元のリボン良い強調ポイントだ!!


(虹心の元気さを、強調するビキニだな!)

(悪くないぞ。虹心!!)


 虹心の水着姿を見た後は待望の、亜紀の水着姿を見るが……なんと、亜紀の水着は紺色系の競泳水着で有った!


 だが、競泳水着でもデザインはされているから、これはこれで悪くない!?

 亜紀のような女性なら、却ってこの方が良いかも知れない!??


(亜紀だとビキニより、競泳水着の方が良いかも知れないな…!)

(何時かは亜紀とその水着で、大人のプレイを楽しみたいな!?///)


 最後と成る。桃香ちゃんの水着姿は、白色生地にブルーチェック柄の、フリルビキニで有った。

 桃香ちゃんの水着姿は、まだ子どもらしさを強調した水着で有った。


(桃香ちゃんは姉と成る亜紀が居る影響か、虹心と比べれば遙かに幼いからな…)

(でも、悪くはない!)


『~~~♪』


 俺が各女性の水着ウォッチングを終えた時。丁度タイミング良く、俺のスマートフォンから電話着信音が鳴る。

 言うまでも無く、兄からの電話だろう。

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