第499話 三年生一学期の学園生活

 5月黄金週間の時に、スワンボート内で俺は亜紀とやっと、初キスが出来た!

 亜紀のとのキスは甘酸っぱいと言う依り、亜紀のぬくもりを感じるキスで有った!!


 これで一気に身体展開が進むでは無く、俺と亜紀はまだ学園生(高校生)で有るからキス以上の行為は基本出来ない!?

 亜紀とキスが出来たことに依り、俺と亜紀は正真正銘の恋人関係に成れて、俺の学園生活にやっと遅い青春が訪れた!


 学園クラス内での俺の存在は、相変わらずで有ると言いたいが……虹心も同じ高等部に進学したから、何かあれば虹心は直ぐに俺のクラスへ平気でやって来る!

 下級生が上級生のクラスに行くのは、誰もが及び腰になると言いたいが、虹心の場合は全然違っていた!///


「兄ちゃん!」

「今日も、どうせ一人でしょう~~」


「可愛い妹が、お昼の相手をして上げるよ~~♪」

「良かったね♪」


 学園の昼食時と成ると、虹心は3日で一回の割合で俺のクラスに現れる!

 亜紀の方は全然俺のクラスには来ないのに、虹心は『彼女かよ!?』と言いたく成るぐらい頻繁に来る///


 そして虹心は外の世界でも、平気で上から目線で言ってくれる!

 これが、俺に対する虹心の扱い方で有るし、俺も慣れているから気には留めない?


 だが、クラスの女子達は、虹心のその態度を気に入ったのか、先輩達から良い意味で虹心は可愛がられるように成る!

 時にはクラスの女子達と、お弁当を囲む時が有る!

 俺は当然。その輪には入らず一人で昼食を食べる。


 葉月学園中等部は給食制度で有ったが、高等部は給食制度では無い。

 その代わりに、昼食が買える購買が学園内に有る。


 高等部に進学した虹心は自分の弁当を作り始めるが、ついでだからの理由で、俺の弁当も作り出した。

 虹心一人分だと“おかず”の調整やバランスが難しいから、俺の分を含めると丁度良くなると虹心は言っていた。


 その為。三年生に成った俺は購買で昼食を買うのは止めて、今は虹心が作る弁当を昼食に食べている。

 だがその影響で、昼食用で貰っていた小遣いは廃止された!(汗)


 その削られた小遣いは、虹心の方へそのままスライドしているそうだ。

 虹心にとっては、間接的に小遣いアップで有る!


 虹心は倹約家でも有るから、絶対黒字になる様に弁当を作っているはずだ!

 もうこれで、俺は昼食代を削って、その浮いたお金を単行本に当てるなどの技は出来なく成ってしまう///


 だが購買で買う惣菜パン類より、虹心の作る弁当の方が旨いから、これはこれで仕方ない?


 そして、虹心が俺のクラスに頻繁へ来る影響で、俺は以前ほどクラスでの息苦しさは感じなく成った。

 虹心の良さを知れば自然と『その兄で有る武蔵は、変な奴では無いだろう…』の認識に変わるので、クラスの女子達も警戒心を自然と緩めるし、男子達もあわよくば虹心を彼女……と、意識し始めるので俺に強い当りはしなくなる。


 しかし、虹心はブラコンなので、俺や兄で有る航平以外の異性に、虹心は興味を持たないだろう?

 その為、虹心に彼氏が出来る・出来そうな雰囲気は全く無い。


 気にしている人が居るかどうかは知らないが、三年生のクラスに俺には敵と成る、松田、二村、中田とはクラスが離れた。合同授業でも一緒には成らない!

 松田の支配下と言うべきか、松田の連れ一部はクラスメイトで有るが、松田がいなければ只のクラスメイトで有る。


 今のクラスには、DQNと言い切れるほどの男女は不思議と居ない。

 今回のクラスは、俺にとっては大当たりで有る!


 俺は亜紀を彼女に出来て、妹の虹心にも好かれ、クラス内での居心地も良く、その所為か各科目成績も上がっている。(体育は除く///)

 これでやっと、俺は普通の学園生活を楽しめる人物に成れた!!


 もし、これがイチャイチャ系のラブコメなら、此処からが物語のスタートに本来は成るだろう?


 ☆


 三年生一学期もあっと言う間に過ぎて、学園は夏休みに突入する!

 そして、夏休みと言えば課題や勉強も大事で有るが、遊びも大事で有る!!


 海での海水浴や山でのキャンプ。花火大会や近所のお祭り!

 この夏は目一杯、亜紀と遊ぶぞと言いたいが、俺と亜紀は受験生で有る!///


 特に亜紀は地域No.1である名大なだいを目指しているし、亜紀母親は亜紀と俺の交際を心底から認めていないので、夏休みだからと言って、俺は亜紀と積極的にデートが出来る状況では無かった!///


 俺はその事を、とある晩の三國家家族の団らん時間に話したら、兄で有る航平が突然『武蔵。……時には、兄らしい事をしてやろう!』と、得意げな表情で言い、兄が主導で海水浴へ行くイベントを打ち出した!?


 兄が俺の為に、一肌を脱いでくれる!??

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る