第405話 一気に終戦へ……
「……」
「くわっ!」
亜紀に目掛けて松田が襲い掛かってくるが、亜紀はその時。
澄ました表情から真剣な眼差しに変わり、迫り来る松田に目掛けて、右足を凄い早さで蹴り上げた!?
『バシュ!』
「!?///」
「!!?」
「……」
俺や松田も、亜紀の見事な蹴り上げに仰天する!?
だが、二村は冷静で有った?
亜紀は、普通の女の子では無かったの??
亜紀の蹴り上げた右足は、松田にヒットしなかったと言うより、威嚇で蹴り上げたのだろう。
だが、その蹴り上げた右足の角度は見事の物で有って、ほぼ直角に近い角度で有った!!
「……//////」
その時当然……亜紀はスカートを穿いているので、見事な蹴り上げと同時に、亜紀のうす水色系ショーツが見えてしまう!///
虹心のショーツとは違う、亜紀のは大人の女性を感じるショーツで有った///
俺にとっては、亜紀の凄さと亜紀のショーツが見えて、二倍お得で有った!?
「……なんだ!?」
「この女!??」
「流星(信濃)の蹴り並に、威力が有ったぞ!!!」
「これを正面から喰らっていれば、僕は一発で終わっていた…(汗)」
「……」
松田は目を見開きながら、仰天した口調で言っている。
亜紀は真剣な表情で、松田を見つめると言うより睨み付ける。
その時。二村が残念そうな表情で、松田に話し掛ける。
「武……亜紀には、武では敵わないよ///」
「亜紀は中等部まで、空手を学んでいたからね……」
「!!!」
亜紀が助けに来てくれてから、俺は驚いてばかりだ。
亜紀が空手を学んでいたなんて、俺は全く知らなかったし、亜紀も言っていなかった。
「……」
松田も、亜紀の凄さに驚いて呆然とする。
この場に松田グループが居れば、また状況が異なるのだろうが、この場には二村と松田の二人しか居ない。
亜紀は澄ました表情と落ち着いた口調で、二村と松田に向けて話し始める。
「私も、出来れば手荒な真似をしたくないから、武蔵君を解放してくれないかな?」
「これ以上の揉め事は、お互いが損するだけだよ」
(本当、亜紀は凄いよ!)
(成績も優秀。空手もかなりの腕前。そして、状況判断の素晴らしさ)
(俺は凄い人を、彼女にしてしまったんだな…///)
「~~~」
『…スッ』
二村は亜紀にしかめっ面を見せながら、今まで踏んでいた、俺の右足を踏むのを止める。
これでやっと、俺は立つことが出来る。
「……よっと」
俺はおっさんでは無いが、一声掛けてから立ち上がる。
尻は多少痛いが、それ以外の場所は問題なさそうだ。
亜紀は俺の方に近付きながら、困った表情で声を掛けてくる。
「武蔵君……大丈夫だった?///」
「私も、武蔵君が複数で襲われるのを見落としていたわ!」
「……?」
「なんか……、武蔵君の髪型変だね??」
「真ん中部分が、変に凹んでいると言うか???」
亜紀は俺の髪型異変に気付き、亜紀の頭上に『??』を付けながら、理解しがたい口調で呟く。
そして、俺の周囲落ちている、髪の毛の山に亜紀は気付き、驚きの表情を見せる!
「……」
「……!??///」
「もしかして……武蔵君。彩織達に髪の毛切られた…!?」
亜紀は怪訝な表情で、俺に聞いてくる。
俺は男気が無い男なので(!?)、困った表情で亜紀に話し始めた。
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