第403話 正義のヒーロー
「おっ!」
「武蔵の妹も、やっちゃいますか!♪」
「前回は、彼奴の所為で邪魔をされたからな!」
「良い機会だから、武蔵の妹とその親友をW陵辱しますか!!」
松田は二村の言葉で、嬉しそうな表情で言う!
此奴は、馬鹿どころか真性の屑だ!!
なんで、こんな奴が俺のクラスを
(もはや、此処までか……)
(虹心や小鞠ちゃんまでに、影響が及んでしまったら、俺一人の問題では無く成る)
俺の身はどう成っても良いが、虹心や小鞠ちゃんまでに範囲を広げられたら、対処が困難に成る。
松田達のことだ。その辺りは
川本は学年一のDQNで有ると同時に、かなりの支配下が居ると聞いている。←武蔵が岡谷君から教えて貰った情報
虹心や小鞠ちゃんの陵辱までは行かなくても、嫌がらせ等は確実にされてしまう。
(虹心と亜紀……どちらが大切かと言われれば、残念ながら亜紀では無く、虹心で有る)
(ごめん、亜紀///)
(俺は亜紀が好きだが、実の妹で有る、虹心の方が大切だ…)
俺はこの戦いを心の中で断念して、松田達に降伏宣言をしようとした時。
聞き慣れた、冷静な口調声が、俺の耳に飛び込んできた!?
「全く……情けない!」
「彩織一人では勝てないから、二人の上に、その一人は彩織の彼氏…?」
「……まぁ、もっと情けないのは、其所で尻餅をついている武蔵君だけど…(汗)」
最後の文章は呆れた口調で言われるが、腕を組んで仁王立ちをしている亜紀が、急に俺と松田達の前に現れた!?
(どうして、亜紀が其処に居るの!!)
(亜紀はまだ、特別授業中でしょ)
「なっ、なんで、そこに亜紀が居るのよ!?///(汗)」
二村も同じように表情を驚かせながらと、慌てふためいた口調で言っている。
まるで二村は、正義のヒーローが現れた時に
そして、正義のヒーローになる亜紀は、少し怒った表情と落ち着いた口調で、俺たちに向けて言い始める。
亜紀の腕は、組んだままで有る。亜紀も何かの役に、成りきっているのか?
「……こっちだって、本当は来たくなかったよ」
「けど、教えて貰った以上。行かないわけにはいかないし、私の彼氏がピンチだと聞いたからね!」
俺を助けに来てくれたのが、教員では無く、亜紀だったのは完全予想を裏切られたが、先ほどの女子生徒姿は見えなく、亜紀だけで有った。
やや、正義のヒーローらしくない言葉で有るが、それはそれで……///
数こそで言えば、2対2の同等で有るが、二村はカッターナイフを持っているし、俺は尻餅状態だから動くことが出来ない。
言い方を変えれば、俺は人質状態かも知れない!?
(亜紀が俺を助けに来てくれたのは凄く嬉しいけど、だがこの状況では、事態の好転は望めないだろう…)
(亜紀が気丈な性格でも、所詮女性だ)
(二村と松田の二人に、一気に襲われたら一溜まりも無い…)
俺が、心の中でそう感じている間に、松田が俺の側から離れて、亜紀の方へ向かい始めていた。
松田は亜紀に近付きながら、恐らく作り笑顔で話し掛ける。
「いや~~。あなたが彩織の親友で有る。亜紀ちゃんですか~~♪」
「初めまして!」
「僕は彩織の彼氏で有る。松田武です!♪」
口調はフレンドリーを装って亜紀に言う松田で有るが、亜紀は澄ました表情で松田に話し始める。
このモードの亜紀は、相手を完全に警戒しているモードだ。
「えぇ、はじめまして」
「彩織の親友で有る。伊藤です」
「……私の彼氏で有る、武蔵君が何をしたかは分かりませんが、暴力行為をするのは止めてくれませんか?」
(亜紀は強いな…。松田に
「武蔵に、……暴力行為ですか?」
「先に舐めた態度を取ったのは、武蔵ですよ!」
「えっと、その前に、亜紀ちゃんは本当に……武蔵の彼氏なんですか~~??」
「信じられないのですけど~~!?」
だが、松田は人を“おちょくる”態度で亜紀に言う!
松田も学年一の美少女に良く、そんな言葉を使えるな!?
しかし、亜紀は松田の挑発には乗らず、何時も通りの澄ました表情と、冷静な口調で松田に話し始めた。
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