第380話 虹心と勉強会? その3

「第一目標は伊藤さん。第二目標は陽葵先輩。第三目標は……私かな…?」


 虹心は澄ました表情で呟いているが、どうして其処で虹心が入ってくる!?

 俺は虹心と漫才をしているのでは無いぞ!!///


「虹心…。冗談は其処までにして、第三目標は小鞠ちゃんだな!」


 俺は呆れた表情で虹心に言う。

 面倒くさいから突っ込みは入れない。

 虹心は、澄ました表情のままで俺に話し始める。


「第三目標は、小鞠ちゃん…?」

「此処で……小鞠ちゃんか!」


「けど……小鞠ちゃんは現在。木付さんと付き合っているからね!」

「その状況で小鞠ちゃんにモーションを掛けるのは、よろしい行動とは言えないね!///」


 虹心は言葉の途中から、困った微笑み表情で俺に言う。

 小鞠ちゃんは現在。同じクラブ同士の同級生である、木付と恋人関係で有る。


 小鞠ちゃんが本気で木付が好きかは別としても、木付から小鞠ちゃんを奪う行動は倫理に反する。


「じゃあ……もう、今日香ちゃんしか居ないな!///」

「二村は論外だし、真優美さんも俺には気が無いからな~~!」


 俺は悩んだ表情で虹心に言うと、虹心が不思議そうな表情をして俺に聞いて来る。


「……兄ちゃん!」

「どうして……私を入れないの?」

「私は兄ちゃんのこと、大好きだよ……///」


「……虹心は妹だろ!///」

「妹を恋人には、出来ないよ!//////」


 俺は頬を染めて、困った表情で虹心に言う。

 もう、いい加減茶化すのは止めてくれ。虹心!//////


「えぇ、そんな…!///」

「兄ちゃんのために……スクール水着を家で着て、抱き合った関係なのにな!///」


 虹心は少し頬を染めて、残念そうな表情で俺に呟く!?

 俺だって……虹心と関係を深めたいが、これ以上の関係は不味いだろ!///


 だが、そう言われてしまうと……虹心が少し可愛そうに見えてくる!?

 虹心は妹だが、俺は虹心を意識しているからだ。


「分かったよ。虹心!///」

「虹心は……第五目標だ。四は縁起が悪いから五にする!!///」


 俺は少し頬を染めて、観念した表情で虹心に言う。

 この作戦が、第五目標まで来ることが本来有っては成らぬことで有るが、世の中は分からない。


 もし、そう成ってしまったら、俺を拾ってくれるのは冗談抜きで虹心しか居ない!?

 虹心は俺の言葉を聞いて、嬉しそうな表情で俺に言い始める!


「これだけ言って、やっと私を入れたか…!♪」

「もし、私の番まで来た時は、今まで以上に愛して上げるからね!❤」

「兄ちゃん!❤❤」


 そうは言われても、実の妹と恋人関係に成っては不味い!

 俺の両親は絶対に認めないだろうし、周りの連中も俺を変態目線で見るに決まっている!?


 ……


 その後も、虹心としばらく勉強会をして、目標を明確化にさせる。

 この通りに動く・動けるかは別にして、目標を決めておけば、何か有っても直ぐに次の目標へ移せる?


 第一目標は伊藤さん。第二目標は陽葵先輩。第三目標は今日香ちゃん。第四は飛ばして、第五目標は虹心!?と……

 小鞠ちゃんは現在、木付と恋人関係で有るから候補から外す。


 明日から俺は、第一目標で有る伊藤さんを目指して動いていくわけだが、無事に伊藤さんを恋人に出来るのだろうか?


 虹心曰わく……


『松田さん達が兄ちゃんの邪魔をしてこなければ、多分行けると思う!』

『兄ちゃんに強い恨みを持っている人は、松田さん位しか居ないからね!!』


 と、虹心は楽観的に言ったが、俺の学年連中の動向が分からないし、二村がどう動くかも不明で有る。

 だが、伊藤さんの気が変わらない内に、俺は伊藤さんと早期に関係を深めるべきで有ろう。


 万が一。伊藤さんに再度振られたり、妨害をされて恋が成就出来なかった場合は、以下の目標に従って事を進めていくだけで有る!?


 でも、出来れば今日香ちゃん辺りで、俺の恋人作りを完結させたいな…!///

 虹心まで行ってしまったら、俺の人生はBADENDに成るだろう??


 ……


 ☆俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―☆


【第4章 高等部先輩と後輩】


 ☆おわり☆


【第5章 個別ルート 伊藤亜紀編】


 へつづく……

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