第367話 お会計

「さて……みんな。ドリンクを飲み終えているようだし、そろそろ本屋さん向かいましょうか!!」


 陽葵先輩は、和やかな表情で俺たちに向けて言う。

 会話をしながらで有るが、みんなドリンクは飲み終えている。


「そうですね。陽葵さん…」

「此処から、名美崎なみさき駅に戻らないと行けませんからね!」


「桃香!」

「お店出るよ!!」


 伊藤さんは澄ました表情で陽葵先輩に言った後、桃香ちゃんにも声を掛ける。

 伊藤さんの言葉で、桃香ちゃんはスマートフォンの画面を見るのを止めて、席を立つ準備を始める。


 ……


 身支度と言うほどでは無いが、席を立つ準備を済ました俺たちは席から立って、お店から出るわけだが、その前にお会計が有る。

 ご一行様は、お店出入り口付近に有る、レジに向かいランチの代金を支払う。


「すいません~~♪」

「日向さん~~。ごちそうさまでした~~♪」


 レジ付近に日向さんの姿が見えないので、厨房の方へ陽葵先輩が陽気な口調で声を掛ける。


「あっ、は~い!」

「今、そっち行くね~~♪」


 厨房の方から日向さんの声が帰って来て、しばらくすると日向さんが姿を見せる。

 レジに到着した日向さんは、陽葵先輩に和やかな表情で話し掛ける。


「はい。お待たせ。陽葵ちゃん!」

「来てくれて、ありがとうね。お会計は……別々の方が良いよね!!」


「こちらこそ、今日もお料理美味しかったです!♪」

「そうですね、日向さん。そちらの方が助かります…!」


 陽葵先輩は日向さんに笑顔で言葉を述べる。


「じゃあ、陽葵ちゃんからだね!」

「お会計は、かにクリームコロッケセットで、1,100円に成ります!!」


 ランチの料金は税別らしく、消費税(10%)が加算された金額を、日向さんは和やかな表情で陽葵先輩に言う。


「では、丁度で。日向さん!!」


「はい。丁度、受け取りました!」

「陽葵ちゃん!!」


 陽葵先輩は言われた金額を日向さんに支払い、日向さんは和やかな表情で陽葵先輩に言う。

 陽葵先輩の次は、伊藤さん姉妹が支払う。


「姉妹さんたちは特製ハンバーグセット。2セットで……2,100円に成ります!!」


「2,100円ですか…!」


 日向さんが和やかな表情で伊藤さんに言う中。伊藤さんは穏やかな表情で言って、料金を支払う。

 陽葵先輩には値引きがされてないが、伊藤さん姉妹の分には値引きが適用されている。

 伊藤さんが支払ったら、今度は俺の番で有る。


「えっと、あなたはハヤシライスセットで……1,100円だね!」


「……1,100円ですね…!」


 陽葵さんは穏やかな表情で俺に言う。

 何か、俺の場合は値引き額が少ない気がするが、文句を言うわけにはいかないので、素直に言って支払う。


 全員の料金が支払い終わった後。日向さんは陽葵先輩に笑顔で話し掛ける。


「この後は、どうするの陽葵ちゃん?」


「この後は、みんなで、名美崎駅前の本屋さんに向かいます!!」


 陽葵先輩は、和やかな表情で日向さんに言う。

 日向さんも、和やかな表情で陽葵先輩に言う。


「へぇ~~。本屋さんね。良いわね~~♪」

「最近、私は本屋さんに行っていないな~~!」


「じゃあ、元気でねとまた来てね。陽葵ちゃんと後輩さんたち!!」


「ありがとうございます。日向さん!」

「今度は、お姉ちゃんと一緒に来ますね!!」


「えぇ!」

「またのご来店、お待ちしております!!」


 陽葵先輩は日向さんに別れの言葉を言った後、日向さんは俺たちに向けて笑顔で言う。

 その後。俺たちはお店から出る。


 お腹が膨れたランチで有ったが、俺にはランチ以外にも、色々な物が収穫出来た?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る