第337話 学園一の美少女とデート その1

「あっ、三國君。こんにちは!」

「待たせちゃった!?」


 俺が声を掛けるより、陽葵先輩が先に気付いて、和やかな表情で声を掛けて来た。


「……//////」


(うぁ……凄く可愛い!!///)


 俺は陽葵先輩の姿を見て、思わず頬を染めてしまう!!

 それだけ、陽葵先輩の姿は可愛いと言うより、美しいと感じてしまう!!///

 陽葵先輩は俺の側に来て、改めて和やかな表情で挨拶をする。


「こんにちは。三國君!」

「時間通りだね♪」


「あっ、はい!///」

「こんにちは。陽葵先輩!!///」

「陽葵先輩も時間通りですね!!///」


 俺は少し頬を染めながら、恥ずかしそうな表情で返事をしてしまう!!///

 俺の様子が少し変だから、陽葵先輩は不思議そうな表情をして俺に聞いて来る。


「あれ? 三國君…?」

「何処か、体の調子でも悪いの?」

「顔が凄く赤いよ……」


「あっ、そうですか?///」

「体は、なんともないですよ!!///」

「駅構内が蒸し暑いから、少し火照っているかも知れません!!!///」


(流石に、陽葵先輩が可愛いからとは言えんよ!!///)

(まだ、同じ学園生なのに……大人の女性にしか見えない!!//////)


 俺は少し頬を染めて、困った笑顔で陽葵先輩に言う。

 今日の陽葵先輩の姿は……長袖黒色ワンピースに、赤色系統のパンプスを履いている。


 耳元にはイヤリングを付けており、首元にはペンダントも下げて居る。

 ふわっとした黒色ワンピースと、長くて綺麗な黒髪が凄く似合っている!!

 手には高そうなバックも持っており、陽葵先輩の裕福さも出ている?


 道行く人も、陽葵先輩を見ながら通り過ぎていく。

 それだけ、陽葵先輩の魅力は抜群で有った……


「そう。体調は問題無いんだね!」

「では、行きましょうか。三國君!!」


 陽葵先輩は和やかな表情で言う。

 俺の服装に関して、陽葵先輩は発言をして来なかったので、多分合格圏内なんだろう?


 陽葵先輩の服装は……とても素晴らし姿で有るが、発言はしない方が良いだろう?

 下手に此処で”べた褒め”とかをすると、周りの男性が振り向くからで有る!!


 今から、陽葵先輩との美術館デートの始まりで有った。

 おまけに、学園一の美少女との美術館デートで有る!!


 先ずは名美崎なみさきに向かう為、電車に乗ることから始める。

 俺は陽葵先輩と横歩きで、ホームの階段を上がっていくが、会話はすること無く階段を上っていく。


 陽葵先輩とホームに上がり、今から電車に乗る訳だが、陽葵先輩はホーム上部に設置されている、列車案内の電光表示板を見始める。

 陽葵先輩は、電光表示板を見ながら呟く。


「名美崎へは……急行か特急の方が便利だよね…!」

「一番早く着ける電車は……」


 俺の家近くの駅から名美崎駅まで、特急や急行を使えば、30分位で名美崎駅に到着することが出来る。

 だが、特急に乗ると……この私鉄は特急料金を取らないが、代わりに座席料金が取られる仕組みで有る。


「けど……今の時間だと、一番早く着けるのは特急に成ってしまうね!///」

「20分待てば、急行が来るけど、どうしようかね?」


 陽葵先輩は一人で呟き終えると、澄ました表情で俺に話し掛けてくる。


「三國君!」

「名美崎まで、どうやって行こうかな?」


「少しお金が掛かるけど……特急で行く?」

「それとも、20分待って急行に乗る?」


「どうしましょうかね。陽葵先輩…?」


 澄ました表情で俺は陽葵先輩に呟いてから、俺は考え始める。


(……特急に乗れば、お金は少し掛かるが快適に名美崎へ向かえるよな!)

(この私鉄はドケチで有名だし、今日のような休日だと車両を減らすから、座って行ける確率は低くなるだろう!)


「陽葵先輩。折角ですから、特急で行きませんか!」

「その方が、二人でゆっくりと会話をしながら、名美崎まで行けますし!!」


 俺は和やかな表情で、陽葵先輩に言う。

 けど、陽葵先輩は質問をする表情で聞いて来る。


「少し、お金が掛かるけど良いの?」

「三國君??」


「はい。俺は大丈夫です!」

「美術館に行く前に、長時間車内で立って居るぐらいなら、特急に乗るべきだと俺は感じます!」


「うん…。分かった。三國君!」

「なら、特急に乗って名美崎へ向かいましょう!!」


 俺は穏やかな表情で言うと、陽葵先輩も穏やかな表情で言ってくれる。

 少しお金が掛かってしまうが、陽葵先輩と楽しい時を過ごすのだ!!

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