第274話 ケーキ屋で会話は続く?

「あっ! そうだよね!//////」

「虹心ちゃんから注文を受けたのを、すっかりと忘れていたよ!!///」

「今直ぐ、用意するからね!!///」


「はい……おねがいします」


 今日香ちゃんは頬を染めて、困った笑顔で虹心に言っているが、虹心は澄ました表情で返事をする。

 虹心の中ではそんなに、俺は今日香ちゃんと仲良くしては行けないのだろうか?

 俺の中では今一番、波長が合うと感じている女性なのに……


 今日香ちゃんはショーケースの扉を開けて、ケーキを包む準備を始める。

 俺と虹心はその様子を見守る中、虹心が小言だが、俺に文句を言うように言ってくる!?


「代金は、兄ちゃん持ちだからね!」

「後……あんな子の何処が良いのよ!?」


「代金は聞いているから良いけど……今日香ちゃんは、子どもらしさを感じる子では無いか!」


 目の前に今日香ちゃんが居るので、俺も小言で虹心に言う。

 だが、虹心は不服そうな表情で言う!


「……兄ちゃんのストライクゾーンはどれだけ広いのよ!?」

「清楚系からお子ちゃま系まで……今の兄ちゃんなら、女子小学生から告白されても、喜んで付き合いそうだね!」


「!」

「じょ、女子小学生って……流石に俺のゾーンは、其処まで無限大では無いぞ!///」


 俺は少し頬を染めながら、困った表情で虹心に言う!

 俺はまだ学園生だから、小学六年生とかなら問題は無いだろうが……いや、このご時世では不味いか!///(汗)


「本当かな……。信用出来ないな~~!」


 虹心は疑う表情をしながら俺に言う!?

 断じてないと言い切りたいが……うん。今の時代は不味い!!


 俺が付き合って許される年齢下限は、虹心と同年代の小鞠ちゃんまでだろう!///

 それ以下だと、色々な組織が動き始めるからな!


 今まで、虹心はそんな事を言わなかったのに……

 かなり……虹心は、今日香ちゃんのことが好かない感じだ!?


 ……


「はい。お待たせしました!」

「ご注文品の用意が出来ました!!」


 今日香ちゃんは営業スマイルで言いながら、レジ袋に入れられた、ケーキが入った小箱を、虹心の方に向けてショーケース上に置く。


「虹心ちゃん♪」

「お会計は全部で、1,400円になります!」

「保冷剤が入っていますが、常温での保存は避けて、本日中にお召し上がりください!!」


「あっ、はい…!」

「兄ちゃん!!」

「料金1,400円だって!!!」


 今日香ちゃんは虹心に向けて代金を言うが言葉の後、虹心は俺の方に顔を向けて、ケーキ代金を澄ました表情で言う。

 俺は、穏やかな表情で今日香ちゃんに言う。


「今日香ちゃん!」

「代金は俺が支払うから……1,400円ね!」


「えっ?」

「あっ、そうなの!」

「……じゃあ、お願いします」


 今日香ちゃんは少し驚いた表情をするが、虹心の方から俺の方へ横移動をする。

 俺は言われた金額を……ショーケース上置いて良いのか?


「~~~♪」


 すると今日香ちゃんは、笑顔で俺の方へ両手を差し出す!?

 今日香ちゃんの手の上に、代金を置くで良いの!?


「……///」


 俺は少し恥ずかしがりながら、今日香ちゃんの両手上にお金を渡すと言うか置く。

 今日香ちゃんの手は、生活感を余り感じない綺麗な手だ!

 ちなみに虹心の手は……虹心の名誉の為に言わないで置こう///


「はい。武蔵君!」

「丁度いただきますけど、レシートを渡すから、そのまま待っていてね!♪」


 今日香ちゃんは笑顔で言い終えると、直ぐ近くに有るレジに向かい、レジ操作をして料金の精算をしている。

 清算を終えた今日香ちゃんはレシートを持って、俺の方へ戻ってくる。


 これで、今日香ちゃんとの時間も終わってしまうのだろう……少し残念だ!

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