第244話 カツ丼談話!?
「はい!」
「三國君たち。お冷や(水)とおしぼりね!!」
「注文は決まった?」
笑顔で言う真優美さん。
お冷やと”おしぼり”を配膳している真優美さんに、俺は陽気な口調で注文を言う。
「あっ、はい!」
「真優美さん。ランチのカツ丼2つお願いします!!」
「1つは大盛りで!!」
「二人とも、ランチで良いんだね!」
「1つは大盛りと……。ドリンクは決まっている?」
「あっ後、ドリンクは今、出して欲しい?」
真優美さんは伝票に注文を書き込みながら、俺たちに陽気な口調で聞いてくる。
俺は特に、ドリンクメニューを決めていなかったが素早く言う。
「真優美さん!」
「俺はアイスコーヒーを、食後でお願いします!」
俺が和やかな表情で言う中、虹心はメニュー表を広げてドリンクを選んでいる。
そして、虹心は素早くドリンクを選んで、真優美さんに和やかな表情で言う。
「私はアイスティーを、兄ちゃんと同じ食後でお願いします!」
「アイスコーヒーとアイスティーを食後ね!」
「はい。注文受け付けました!!」
「しばらく、お待ちくださいね!!」
真優美さんは和やかな表情で言い終えると、俺たちの席から離れていく。
虹心はおしぼりの袋を破いて、手を拭きつつ、俺に和やかな表情で話し掛けてくる。
「どんなカツ丼が出てくるか、楽しみだね。兄ちゃん!!」
「?……どんなのと言っても、カツ丼と言ったら、虹心が作るカツ丼のように、豚カツの上に溶き卵を掛けて煮た奴だろ?」
俺は澄ました表情で虹心に言うが、虹心は急に勝ち誇った表情で言い始める!
「残念! 兄ちゃん!!」
「私が作るカツ丼が、全てのカツ丼では無いのだよ!!」
「なに?」
「そうなのか…!?」
俺が不思議そうな表情で言うと、虹心は表情を変えずに言葉を続ける。
「私が作るカツ丼が、カツ丼の定番に成るけど、ソースカツ丼やデミグラスカツ丼も有るんだよ!!」
「そして、カレーカツ丼と言う、カツ丼も有るんだよ!!」
「……カレーカツ丼?」
「それは只の、カツカレーでは無いか!」
俺は眉をひそめながら言う。
カツカレーでも丼にのせれば、カレーカツ丼に成る!?
だが、俺の言葉を聞いた虹心は、有頂天の表情に成って言葉を続ける!?
「ちっ、ちっ、兄ちゃん!」
「世の中は、広いんだよ!!」
「カレーカツ丼は、カレーライスの上にカツ丼の
「……カレーライスの上に、カツ丼の頭をのせる!?」
「それ……旨いの?」
「カツ丼の出汁とカレーが混ざって、カオス化しない!?」
仰天した表情と口調で言う俺!!
カツ丼にカレーか、カレーライスにカツ丼の具材が乗った食べ物を、俺は想像する。
両方とも美味しい組み合わせで有るが、甘辛いカツ丼の具材と辛いカレーライスが合うのだろうか??
おまけに和風出汁と洋風出汁では、味のぶつかり合いに成りそうな気がする?
「カレーカツ丼に関して、私は食べたことが無いけど、風の噂に依ると美味しいらしいよ!!」
和やかな表情で言う虹心。
俺は穏やかな表情で言い始める。
「なら、虹心!」
「今度で良いから、是非作ってくれよ!!」
「カレーカツ丼と言う、食べ物を!!」
「あっ……それ良いねと言いたいけど、そんな贅沢な組み合わせ出来ないよ!///」
「カレーライスとカツ丼の二食分を、一食に纏める行為に成るから…///」
困った笑顔で言う虹心。
俗に言う、コスパが悪いという物?
それにカツ丼の頭(具材)と、カレーの両方を作らないと行けないから、作る方も大変だろう……
「それを作ろうとしたら、食費は確かに掛かるな!」
「それにカツ丼はカツ丼。カレーはカレーライスで食べる方が、一番美味しい感じがする!!」
俺は、何かを悟った表情で虹心に言う。
カツ丼でも、色々なバリエーションが有るのを虹心から知った。
だが、どんな種類が有っても、やはり、豚カツをタマネギと溶き卵で煮た、王道のカツ丼には敵わないだろう!?
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