第195話 夏休みが始める!

 ……


 少し時が流れて……

 今日から学生にとって、楽しい夏休みの始まりで有る。


 例年なら、一人寂しい夏休みで有ったが、今年は妹ながらでも虹心が居る!?

 虹心は妹でも、兄弟愛を深めた関係で有る。

 虹心とどんな、夏休みの思い出を作れるので有ろうか!?


 兄妹で有る以上、体の関係には絶対発展させては行けないが、虹心で今後の異性との付き合い方練習が出来れば良いと俺は思う。

 虹心は流行にも敏感だし、時代の流れも読んでいる!?

 俺は虹心を土台にして、一皮剥けるので有ろうか?


 ☆


 夏休み初日……


 夏休みが始まったからと言っても、三國家の場合は規則正しい生活を過ごされる!?

 朝食の時間は固定で有り、また朝食を摂らない事も許されない!?

 これが青春漫画の世界なら、朝寝をフルに満喫出来るのだが、三國家の場合はそうで無い……


 俺はほぼ学園に行く時間帯に起きて、朝食を摂ると言うか摂らされる!!

『朝食は必ず食べろ!』と、母親と虹心が五月蠅く言うし、後片付けの関係でとある時間帯に摂らなければ成らない……


 俺が台所のテーブルで朝食を摂る中、母親はキッチンで朝食後の後片付けをしている。

 規則正しい生活をしている虹心は早々と朝食を済ませて、リビングで食後の時間を過ごしている。


「ごちそうさまでした…」


 俺は朝食を食べ終え食後の挨拶をした後、食べ終えた食器をシンクに入れて台所を後にしようとした時、母親が俺に話し掛けてきた?

 俺、何か変なことでもしたか??


「……武蔵」

「最近、津和野さんのことや、同級生絡みのことを全く聞かなく成ったけど、本当に駄目に成ってしまったのかい?」

「今は丁度、虹心も此処には居ないからどうなんだい?」


 母親は少し心配した表情で、俺に聞いてきた!?

 今、この台所には、俺と母親だけで有る。


 だからこそ、聞いてきたのだろう。

 俺は、苦笑いの表情をしながら母親に話し始める。


「あはは……///(汗)」

「うん……完全に終わった訳では無いけど、厳しい状況だね!///」

「小鞠ちゃんも距離を縮めてくれないし、二村さんの方も微妙だね……」


 俺は、虹心と関係を深めた事を母親に話すべきかと感じるが、それを言ってしまうと、母親は絶対それを祝福しないだろう!!

 近親相姦に成りかねないからだ。


 それに、虹心も母親には言っていないだろう。

 母親は、残念そうな表情で俺に言い始める。


「……そう!」

「まぁ……先は長いのだから、焦らず展開を進めなさい…!」


 母親も、アドバイスのしようが無いのだろう。

 逆にされても、こっちが困ってしまうが。


「……ありがう。母さん…///」


 俺は困った微笑みの表情でお礼を言って、台所から出る。

 台所から出た後は、折角だしリビングに向かう。

 リビングに虹心が居るからだ。


『ガチャ♪』


 リビングだから、そのままドアを開けてリビングに入る。

 虹心は器用に、朝刊を読みながら朝のワイドショーを見ているが、俺がリビングに入って来たのに気付いて、和やかな表情で声を掛けてくる。


「あっ!」

「兄ちゃん、おはよう~~♪」


「…おはよう。虹心!」


 虹心に挨拶をしながら、俺はソファーに座る。

 関係を深めた仲では有るが、隣同士には座らず、一つ間隔を開けて座る。


 俺は朝刊を読みにリビングに来た訳では無いし、テレビを見に来た訳でも無い。

 今日から夏休みだし、虹心との過ごし方相談と言うより、探りに来たので有る。


「兄ちゃん!」

「今日、お母さんは仕事の日だけど、兄ちゃんはお昼何を食べたい?」


 虹心は笑顔で、突然昼食のリクエストを聞いてきた?

 どう言う風の吹き回しなんだ!?

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