第140話 平行線 その2
「武蔵！」
「お前が、彩織ちゃんと関わらないと宣言するまで、僕は徹底的に追い込んでやるからな！！」
松田は俺に向けて、怒りの形相で言い切る。
遂に俺は、松田に宣戦布告されてしまう！（汗）
そんな事をされたら、俺は登校拒否確定だ！！///（大汗）
だが、その言葉で岡谷君が反応を示す。
「……松田！」
「それは、二村が決める事では無いか？」
「松田と二村は、付き合っている関係では無いのだろ？？」
「松田にとっては、一人のライバルを消したい様だが、三國は興味が無いと言っているし、嘘を付いていたのも認めた……」
「それで、終わりには出来ないのか……松田！」
「くっ…！」
澄ました表情と低い口調で岡谷君は言い、その言葉で松田は顔を
しかし、松田は
「なら、岡谷さん！」
「僕は、どうすれば良いのですか！？」
「武蔵が彩織ちゃんに興味を再び持っても、それを黙って許せと言うのですか！？」
「松田……何度も言うが、それは松田が決める事では無く、二村が決める事だ！」
「三國の言う事が事実なら、二村は三國に愛想を既に尽かしているだろう」
「そんな奴が、三國と仲良くすると思うか。松田……」
「……」
岡谷君の言葉で黙ってしまう松田。
岡谷君は言葉を続ける……
「三國が松田に嘘を付いたのも悪いし、松田は仲間を使って、三國を殴ろうや脅そうとしたのも悪い！」
「それに今回は二村が一枚絡んでいる。松田は三國を責める前に、二村からの事実確認が先では無いか…？」
「まぁ～～、そうですけど～～！」
「でも～～～。それでは、僕の仲間たちに示しが付かないですよね～～！！」
「今の状態だと、武蔵を無条件で許した事に成るから～～～！！」
松田は困った表情で有るが、陽キャラ口調で岡谷君に言う。
どんな世界でも、
松田も自分のプライド・ブランドを保つ為には、俺に何かしらの
「……」
松田の言葉に、岡谷君は反論をしようとはしない！？
岡谷君も、その通りだと感じているのだろうか！？？
「～～～」
今まで、黙って様子を見守っていた虹心で有るが、表情は何かを言いたそうな表情をしている！
俺を手助けする策を、虹心の中では有るのだろうか？
「ほら、武蔵～～～！」
「やっぱり、お前が、彩織ちゃんと関わらないと宣言しないと、話は
「早く、言ってくれよ～～！！」
岡谷君が無言の隙に、舐めた表情をしながら、松田は俺に向けて言ってくる。
俺が喧嘩を出来る人間なら、この段階で松田をぶん殴っているだろうが、俺は喧嘩が不得意で有る。
『ピクッ！』
松田の言葉で、虹心の体が僅かに反応する！
虹心は真剣な表情で、遂に松田へ話し始める……
「あの……松田さん！」
「あなたの信頼は、そんな者なんですか？」
「……へっ！？」
「てっ言うか、なんでそんな事を君に、言われないと行けないの？？」
松田は小馬鹿にした表情で虹心に言う！？
松田は、虹心の恐ろしさを知らないのだろう……まぁ、当然か！
虹心は真剣な表情から、怒りを含ませた表情で松田に言い始める。
「松田さんに……人望が有る人でしたら、面子などに
「にい……私の兄を無条件で許しても、松田さんに信頼を寄せている人なら、それを受け入れますよね。普通は…？」
「なに、この子…？」
「なに、勝手に分かった風に、口聞いているの？？」
「僕を誰だが、分かって言っているの！？」
「武蔵の妹だが知らんが、中等部女の分際で！！」
「！！///」
「！！！」
「！」
松田は完全、人を馬鹿にした表情で虹心に言う！！
虹心は頬を少し染めて驚き、俺は下級生に使う言葉では無い事で驚き、岡谷君もその言葉で反応を示す。
松田はやはり……真面な人間では無い様だ……
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