第111話 予想外の言葉!?

(けど、意外に似合っているかもな…!)

(俺の、求めている姿では無いが……)


 俺はその姿を想像しながら、本当に二村さんとの関係をどうするべきか悩んだ……

 俺が頭の中で悩んでいると、伊藤さんがうかがう表情で俺に聞いてくる。


「三國君……改めて聞くけど、三國君は本当に彩織が好きなの…?」


「そっ、それは……伊藤さん……///」


 俺は少し頬を染めながら、戸惑った表情で言う。

 俺の中では、もう二村さんより、伊藤さんの方が良いと感じていた。

 伊藤さんも二村さんも高嶺の花だったし、俺の中で二人は恋愛の対象外としていた。


 しかし、プリンモールで偶然、二人に出会って虹心のお陰(?)で、俺は二人と知り合う事が出来た。

 伊藤さん本来の姿を知る前までは、二村さんが良いとは感じていたが、伊藤さんの本来を知ってしまったら、伊藤さんの方が良いに決まっている。


 だが、伊藤さんには片思いの人が居る……

 俺はまだ返事をしていないが、伊藤さんは澄ました表情で話し始める。


「言葉に詰まる感じ……。彩織を心の底から愛している様では無いね!」

「三國君のその姿を見ると、彩織では無いが私も疑いたくなるよ……」


(中々、手厳しいことを言うな…///(汗))


(いっそ『俺は、やっぱり、伊藤さんが好きです!』と言ってしまうか!)

(虹心の言う通り。伊藤さんは俺を受け入れてくれるかも知れない…)


 俺は心の中で、言葉を選んでいると……


『ガラッ!』


 自習室の扉が勢い良く開かれる!

 教員に依る、見回りの時間が来たようだ。

 けど、昨日とは別の男性教員だった。


 俺は案の定。昨日と同じように、男性教員から事情聴取をされる。

 俺は学年・クラス・名前を、男性教員に言っていく……


『ピシャッ!』


 問題なく、男性教員からの事情聴取も終わり、男性教員が自習室から離れて行くのを耳で確認してから、伊藤さんがさっきの続きを、澄ました表情で話し出す。


「……私が言うのもなんだけど、もう、彩織は諦めたら!」

「彩織自身も、三國君を本当に好きだったら、もう少し広い心で見ている筈だから…」


(!!!)


 俺は当然、伊藤さん予想外の言葉で心はびっくりする。

 普通の人は、そんな事を言わないからだ。


(伊藤さんも実は……俺に気が有るのでは無いか??)

(真優美さんも、俺を最初見た時。伊藤さんの彼氏だと思って、見ていたと言った)


 二村さんが彼処あそこまで怒ったのは、今までの理由も勿論そうだが、伊藤さんが実は俺に気が有ったのに、それを隠して会っていた事を、二村さんは怒っているのでは無いか……


「伊藤さん……。二村さんを諦めるのは一つの選択肢かも知れませんが、俺はその後はどうすれば良いでしょうか?」

「このまま……寂しい学園生活を送れば良いのでしょうか?」


 俺は迷った表情で、伊藤さんに話す。

 此処で、伊藤さんは何て言うだろう?


『ええ、そうよ!』と言うのだろうか!?

 それとも『小鞠ちゃんと言う、年下の子と関係を深めなさい!』と言うのだろうか??


 しかし、俺の予想は、それをまた見事に裏切ってくれた!?

 伊藤さんは頬を染めて、恥ずかしそうな表情で言い始める!?


「……三國君が良ければ、私が彩織の代わりに、少し成って上げるけど///」


(うそ! 伊藤さんが俺と付き合ってくれるの!?)

(虹心は何処まで、頭が回る妹なんだ!?)


「えっ……良いんですか!?///」


 俺の哀れに同情して、伊藤さんは俺と付き合ってくれるの!?

 けど、伊藤さんは嬉しそうな表情を一切見せず、何時も通りの澄ました表情で話し始める。


「でも……勘違いしないでね!」

「私は……三國君の事を、もう少し知りたい!」


「彩織が三國君のどの部分を、好きに成ったかを知りたいだけ…」

「私の中で……三國君を好きに成る要素何て無いから…」


(伊藤さん。それは無いでしょ!?)

(俺に興味が無ければ、そもそも相談なんか乗らないよ!)

(俺に興味が少しでも有るからこそ、伊藤さんは二人での相談に乗ってくれているのでしょ!!)


 俺は思わず、心の中でしゃべってしまう!

 自習室とはいえ、此処は密室……


 仮に俺が退園覚悟で、ナイフ等で伊藤さんを脅かせば最後までは行けなくても、有る程度までは行けるだろう!?


 学年一の美少女を、自習室で強姦レイプする。

 本当に動画のタイトルで有りそうだ!?

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