第26話 二人の妹会議 その1

「まぁ、そんな訳だから、昼からの予定は開けといてね。兄ちゃん♪」

「あっ、でも、変なことは期待しないでね!!」


 虹心は和やかな表情で言う。


「俺だって……そんなこと期待していないよ!///」

「二人とも、まだ学園生でも中等部なのに!//////」


 俺は恥ずかしそうに言う。

 期待していないは嘘だけど///


「なら、安心だね!」

「じゃあ、明日よろしくね。兄ちゃん!!」


 虹心は微笑みながら言い終えると、ベッドから立ち上がり学習机の方に向かい、その椅子に座る。


(あれ…?)

(これで、終わり??)


(俺を虹心の部屋に呼んだのだから、昼間の続きも少し期待していたのだが…)


 あの時は非常に驚いたが……実は、その後の展開を望んでいた!///

 性行為はしなくても、虹心のブラジャーだけでも外して、虹心の成長姿を見てみたいと、俺の体が求めてしまったからだ!!


「兄ちゃん……」

「部屋に居るのは構わないけど、私は今から宿題と復習をするから!」


 虹心は澄ました表情で言い終えると、本当に宿題か勉強を始めた。

 これでは俺が望んでいたことは、絶対実現しないだろう……


「なら……戻るわ。おやすみ、虹心!」


「兄ちゃんも、おやすみ~~~」


 虹心の元気な挨拶を聞いてから、俺は虹心の部屋出て自室に戻る。


(明日は小鞠ちゃんが家に来るが、虹心を含めて今後はどうなるのかな?)

(俺が幾らモテないからと言って、性欲が虹心たちに移りだしている…///)


 虹心や小鞠ちゃんも可愛いが、あくまで妹基準だ。

 虹心たちを性目的の目線で、本当は見て行けないが……


(小鞠ちゃんとの関係を望んでは居るが、まだ小鞠ちゃんは幼い…)

(俺がロ○コンなら良いのだが(!?)、俺はそうで無いからな……)


 小鞠ちゃんと恋人関係に発展出来ても、小鞠ちゃんが有る年齢に達するまでは、性行為を簡単には出来ない……


(小鞠ちゃんは理想の妹や女性でも有るし、小鞠ちゃんも俺のことを意識してくれている!!)

(……別に学生同士なら、時期が少し早くても“ごにょごにょ”に成るだろう!?)


 俺は都合が良い解釈をして、眠気もやって来たのでその日は眠ることにした。

 俺は小鞠ちゃんと恋人関係に、発展出来るのだろうか?


 ☆


 翌日の午後……


 小鞠ちゃんが約束通り、三國家にやって来る。


「虹心ちゃん。こんにちは!」


「こんにちは! 小鞠ちゃん!!」


 虹心が陽気な声で、小鞠ちゃんを出迎えている。


「急に呼んで、ごめんね!///」

「小鞠ちゃん!」


「ううん。大丈夫!」

「では……お邪魔します!」


 俺は自室に居るのに、虹心と小鞠ちゃんの話し声が部屋に響いてくる。

 虹心は“はっきり”と喋る子だし、小鞠ちゃんも控えめな口調だけど、どうにか聞き取れる。

 それとも……只単に、この家の壁が薄いだけか!?


 ちなみに俺は、虹心に呼ばれるまで自室待機で有る。

 初めは虹心と小鞠ちゃんの二人で話しをして、その後、俺が合流する流れで有る。


 その場所はリビングで行われる予定だったが、今日は母親が休暇でリビングに居るため、虹心の自室で行われている。

 今回ばかりは盗み聞きが構造上不可能のため、俺はスマートフォンのアプリゲームをしながら自室で待機をしている。


 ……


 小鞠ちゃんが家に来てから、30分以上経った頃だろうか?

 俺の部屋ドアがノックされる。


『コン、コン♪』


「兄ちゃん~~。良いよ、私の部屋に来て~!!」


 虹心はドアをノックすると同時に、ドア越しに陽気な声を掛けてくる。

 俺が部屋に居るのを前提に、虹心は声を掛けている。


「じゃあ、行くわ。虹心!」


「は~い」

「待ってるね、兄ちゃん!」


 虹心はドア越しに言って、虹心は部屋に戻っていく足音が聞こえる。

 此処からは、俺を交えての話し合いの始まろうとしていた……

 どんな展開が待っているのだろうか?

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