3. 友達との距離感。近くない?

 瑞希みずきは私のなのっ!!!!

 と、叫びたくなったのはほんの数秒前。

「どうしたの?」

「ひなちゃん??」

 しかも、よりによって前に私が家に招き入れた彼だった…。

「ん?」

「そういうことじゃないよっ」

 誤解だって顔してるから、誤解なんだろうけど…。しかし、瑞希のその何かあった的な顔はいかがなものか…。

「何、怒ってんの?」

「これじゃない??」

 君は優しいな…。それに免じて許してあげるよ。あの未遂になった件は。

「これ??」

「そうだよっ」

 と言って、瑞希の下敷きになってた彼が瑞希の顔を叩く。

「え?!」

「え?!じゃねぇわ」

 軽く叩いた頬に手をやり、

「暴力反対」

「退かないからでしょうがっ」

「正当な理由なのでOKです」

「何それ…」

 瑞希のこういう天然っぷりが発揮されるのも、時間の問題だな…。

 彼と私は、ほぼ同時に溜息を吐いた。

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