最強のタッグ
@horobuti
第1話
「犯人がわかったとしても、誰かにそれを信じてもらわなければ意味がないんですね…」
つぶやくようにとおるは言った。
昼休みの中庭では生徒たちが三々五々語らいながらお昼を食べていて、とおるの小さな声は聞き取りにくかった。
「たしかにさっきの久慈さんの話は要領を得なかった。あの場にいたメンバーは疑心暗鬼になってたから、犯人しか知り得ない情報が久慈さんの口から出たことで先走ってしまったんじゃないかな。」
言って、さとるはため息をついた。
――数分前
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