05.仲間探し

 はいっ、早速だけど一人じゃ無理だーーーーーーー!


 最低でも100人はいる。




 武力はなくても影響力はないと何もできん。


 影響力は大事。




 影響力>武力


 だと思っても良いと思う。




 武力では補えない量が影響力にはある。


 質より量なのだよ。




 で、その影響力を持つためにどうするかっていう話なんですよ。


 方法は




 ・インフルエンサーに接触して宣伝してもらう


 ・同じ志を持った人を募集する




 くらいじゃない?




 インフルエンサーに接触するのは、今なら出来そう。


 できそうだけど、やろうとは思わない。


 だって、勝手な偏見かもしれないけど、個人が影響力を持った人ってそういう事やりたがらないと思うんだよ。


 もう、力を持ってるからやろうと思えばどんだけでもお金稼げるし逃げれるからわざわざそんな面倒で、命がけのことなんてやる必要がないんだよね。




 で、私がやりたいのは人の募集。


 これなら、一般人が多いだろうし能力の偏りも少ないだろう。




 しかも制限がほぼないに等しいから入りやすい。




 でも、大きな問題がある。


 募集をかけるっていうことは、多くの人の目につく。


 ということは、必然的に能力者の目につくことになる。


 だから人も集まらないし、最悪私の首がリアルに飛ぶ。 


 あーコワイコワイ。 




 ここまでの内容から、人を募集するのは確定だとしてその募集の仕方を工夫する必要があるってことがわかる。




 どうしたものかなーー。


 例えば、不特定多数の人が見るのではなく裏世界で私が一人ひとり宣伝するっていう手もある。 




 この、非能力者区画には裏世界みたいなところがある。


 元々、スラム街みたいなところで治安が悪いんだから当然っちゃ当然だけどね。


 そこでは、ヤクザやら浮浪者やらがはびこってるらしい。




 で、そこに能力者に用意してもらった家に住みたくないっていう半能力者理念を持った健全な若者たちもいるらしいんだよ。


 そこも狙い目だけどもちろんそれは能力者に認知されてる。


 使えるっちゃ使えるけどリスクが大きいから流石になしだと思う。




 で、何が言いたいのかっていうと……仲間をくれーー!


 お手軽インスタント仲間発売してよー!  


 だめ?そうっすか……














 それから二週間、特に何も案を考える事が出来ずに時間だけが過ぎていった。


 特に能力者の動きも怖いほどなかった。


 新聞の言葉を信じるなら一回実験を起こしたのなら短いスパンで二回目が来ると思ったんだけど……


 杞憂だったかな?




 あ、これフラグだわ。


 気をつけよ。




 うーーん、流石に私一人じゃきつすぎる。


 まじで何回言ってるのかわかんないけど……




 仲間探ししますかね。


 新しい意見がほしい。 




 ってことで歩き回ってスカウトしにいきますかね。




  




 




 ってことでやってきました、仲間集め!


 なんかゴロ悪いな……


 仲間のついでに国語力ももらえませんかね?


 だめ?


 いや、大丈夫。


 きっとその仲間は国語力もあるよ。




 ……それにしても、あんま人いないなー


 なんでだろ?




 ワカラナイナー。




 はい。すいません。




 なんでかっていったら核実験をされた跡地だからですね。


 え?なんでそんな危ないところに私がいるんだって?




 ふっふっふ。


 なぜなら、もう汚染が除去されて綺麗になってるからですね。


 なんか、能力者たちが爆発させた後に空気を綺麗にしていったらしい。


 ほんとよくわからん。




 なんでわざわざ空気を綺麗にしていったのかも、実験っていう言葉を信じるならなぜ人が住んでいるところで実験を行ったのか。


 何もかもわからない。




 で、なんでこんなところにいるのかって言うと、裏世界の掲示板みたいなところで募集をかけたからだ。




 裏世界は、能力者に気づかれはしているけどあまり近づかないらしい。


 前に裏世界で募集かけるのはないっていったけどよく考えたら、別に能力者からしてみたら非能力者なんてほとんど身体能力とか知能とかは殆ど変わらないんだから、そんな裏のところに能力者をさくより表のところに能力者をさいたほうがいいよな。




 で、裏世界の掲示板みたいなところに暗号化して掲示しておいた。




 暗号化に意味あるのかって?


 そんな事聞くなよ!


 意味あるって!


 ……多分。




 で?誰かくるのかな?


 一時間くらいまってみますかね。




 




 


 さて、一時間くらいまったけど誰も来なかったな。


 悲しい。




 さて、帰りますか。


 明日にでもまた仲間探ししますか。




 そうやって帰ろうとしていたときだった。 




 「あ、あのっ」




 後ろを振り返ると、私と同じくらいの歳の女の子がいた。


 走ってきたらしく、肩で息をしていた。




 「ど、どうしたんでしょうか」


 「えっと、募集をみて来ました。」


 「あ、そうですか」




 なんか……


 あやしい?


 いや……どうだろ?


 まあ、一応保険かけとくか。




 「わかりました。それじゃ明日からここに来て下さい。」




 そう言うと簡易的な私の家の地図を書いた紙を渡した。


 ついでに、その女の子のポケットに盗聴器を忍ばせた。




 これくらいのものは簡単に作れる。


 まあ、趣味の範疇だよね。 


 ……やめて!


 そんなにオタクを見るような目で見ないで!


 悲しくなるから!




 そんなことを考えながらそのまま私達は別れて家に帰った。


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