第4話能力について聞いた。

「どんな能力があるのかを知りたいのだが」

 それは細かなことは詳細を見ればわかると言われた。

 本当だ。それを聞いて今まで俺がいつも受け身だったという事に気づいた。気づかされた。

 まず候補に挙がったのは死なない能力。しかし、それは自然の理に反する能力でもし異世界がやばい世界だったら一生そこで暮らさなければならないし、どこかに閉じ込められようものならば永遠の苦しみを味わうことにもなるので、それは一旦保留した。次にやはり魔法能力、しかしその能力も数が無数にあるので一つに選ぶのは困難だった。結果的に手にした能力は悪魔からは強奪の能力。つまり相手を倒したら敵の能力を強奪できる能力である。天使からもらった能力は愛を相手に感じさせる能力である。決め手はこの能力を選んだ人がいなかったという事だからだ。どのみち異世界に期待するほうが間違いなのである。現実は現実でしっかりと受け止めて前に進まなければならないのだから。

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