第3話天使と悪魔と会話をした。
「私は天使だ。こうして君の元に訪れたのにはわけがある」
「そう。それは俺も一緒だ」
悪魔が言った。
悪魔も天使も日本語をしゃべることに少し違和感を抱いた。
「それは君のしゃべる言葉に脳内で言語変換されているからだよ」
よく見ると口元は確かに動いていないつまりはてれぱしいーの一種。しかしこちらの脳内変換テレパシーという。
「訪れた理由を聞きたい」
俺が言うと、天使は口を開いた。
「今君は死んでいる。そして魂が浄化前の状態だ。君は善を50だとしたらあくも50だ。つまりは天秤のちょうど真ん中で天国に行くか地獄に行くか難しいところなのだ」
「そんなこともよくあるのか?」
「そうだな。なくはないだが少数だ。そしてこのままだとどうなるか。君にわかるかな」
「いや、わからないな」
「一言でいうならば異世界行き」
「おお! それは素晴らしい
「どうやら気に入ってもらえたようだね。実のところ久しぶりの異世界行きで送る側としても少し悩んでいてね。普段仲が悪い天使と悪魔の中で会合が開かれてどの世界に送るのか検討中なのだよ」
「そうか。早くしてくれ」
俺は催促した。
「しかし浄化までの時間は決まっているあと3か月後だ。だからそれを今日は伝えに来た。それまで君はふわふわした状態だから。さみしく思わないようにそれを伝えに来たんだ。そしてあと三か月で消えてしまうんだから。この世界について悔いが残らないようにいろいろ見て回るとよいよ」
「でも三か月でみまわれるかな」
「そこで、だ。久しぶりの異世界行という事で天使と悪魔からプレゼントを与えようと思う。どうだい。受け取ってくれるかい」
「それは当然」
「じゃあ、候補の中から一つ選んでくれ」
「天使と悪魔は能力のプレゼントを差出し俺はそこから選別することにした」
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