第7話

船着場


本山知子はうつ伏せになっていた。

裸だ。男は知子に跨り、快楽に耽っていた。

「ほら!」男は突いた。

「ギヤー」知子は叫んだ。


西条美雪は違和感を覚えた。

なぜ、美嘉は怪我してるのに殺さない。

そして、はっと気づいた。

そう言えば、真崎心も山崎佳奈も殺された所を見てない事を。

「目的はやっぱり私たち?」そうなのか。


田口は驚いた。それは、誰にも止められずに西の船着場に着いた事だ。

「警察も自衛隊もグルか。」


本山知子もスタジオから連れ出された。

バン!銃声が鳴った。


「では、そろそろ良い時間ですので、スタジオを離れて、外に出ましょう。」

カメラは周り続ける。


西条美雪と知覧美嘉は猿轡と首枷を付けられて、連れ回された。

カメラの後ろを何かが通った。同じように猿轡と首枷を付けられた真っ裸の真崎心と山崎佳奈、そして本山知子だ。


「生きてた。」西条美雪は喜んだ。

司会者と西条美雪、知覧美嘉は同じ車に乗った。

「西の船着場へ」司会者は運転手に指示した。


松頭の一族は、潰れかけた船着場の建物の中に吸い込まれていった。

田口もついて行った。

伽藍堂、建物の中には何もなかった。

穴だらけの建物に100人以上の人が入った。

机が5つ用意された。


松頭三次の話が始まった。

「今宵は我が松頭一族の船出の日となります。みんな!裸になりましょう。」

一斉に皆、脱ぎ出した。男女構わず。

田口も混じって脱いだ。


車は船着場に着いた。

西条美雪と知覧美嘉は外に出された。

「あの建物だな。カメラ君も一緒に。」

そして、司会者は耳打ちした。


壊れかけの穴だらけの建物に向かった。


西条美雪は入った。驚いた。

無数の裸の男女達が待ち構えていた。

「それじゃぁ、二人とも裸になってもらえるかな。」

二人は脱いだ。美嘉の傷が痛々しかった。


「美雪だ」田口は入って来た西条美雪を見た。

皆の前で裸になる美雪。何も出来なかった。

今、動くのは不味い。そう感じた。


5人の裸の女が並んだ。

「各、机の前に行け。そして、机にうつ伏せになるんだ。」

美雪たちは並んだ。机にうつ伏せになり、尻を男たちに向けた。

司会者は一人一人の女の股に手を入れると

「もっと拡げるんだ。」と拡げさせた。


5人以外の船で来た女たちは、男の性器を舐め勃起させるのに躍起だった。

「では、順番に行きましょうか。」

田口は美雪の列に並んだ。

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