7 学校公開

美咲と話し合った結果、もう華恋に気づかれたし、もうバラされてるだろうから、もう公開しちゃおうってことになった。(もうが多い)

案の定、クラスに行くと……。

「おいおい足積と達哉が義理の兄妹になったってほんとかよ⁉」

「美咲、嘘だよね⁉」

と、問い詰められ三昧。

小声で言う。

「せーのっ」

次は大声‼

「俺と美咲は義理の兄妹です‼」

「私と達哉は義理の兄妹です‼」

よし。

作戦成功。

さっきみたいにハイタッチをする。

いつの間にか廊下に他のクラスだけじゃない、他の学年の人、いや他の学校の人たちまでいる。

どういうことだ。

なんで他のクラスがいるんだ、そして他の学年がいるんだ、そして他の学校の人がいるんだ。

校長先生がちゃんと見てくれて、毎日他の学校の人が入らないように整備してくれてるはずなのに。

「やっぱり~‼」

「嘘なんでしょ⁉」

「はっきり言いなさいよ‼」

そんな風にそこら中から色々な声が飛び交っていると、先生が入ってきた。

「おーい、お前ら何してる?」

先生がめちゃくちゃ大きい声を出すと、他の人たちは散らばっていく。

「あ、分かった。もしかして足積と藤沢のことか?」

「そうそう、義理の兄妹になったんだって‼」

「先生は知ってるぞ」

「え、いつから⁉」

「昨日」

「もー、先生は相変わらず噂話聞きつけるの早いなあ!」

クラスのみんなが先生と話している。

俺と美咲は笑い合った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る