サキアの休日…8
噂では、ここはサキアの親がオーナーだ、と聞いていたのだが、
そうすると、彼女は大金持ちの娘、ということなのか?
(あれ?おかしいぞ)
地下を束ねている、マリさんという女性が、彼女の親代わりと
いうのを、聞いたことあるから…
まさに、そう言う事なのではないのか?
悲しいかな、カツトシは、サキアさんのことを何も知らない…
ということに、嫌でも気付かされた。
「あぁ、あんた…サキア様のところの?」
ミスターこと、ボディーガードが、ホテルのオーナーを訪ねると、
わざわざ自分の部屋に案内してくれた。
「サキア様が、何か?」
早速オーナーは、目を輝かせて、彼を見る。
元々サキアは、いつもここで、大切なお客様をもてなす時に、
利用するのだ。
なので、もしかしたらまた、パーティーとか、懇親会とかに利用
するのではないか…と、期待していたのだ。
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