第458話 これが、鍵?

「ヤバイ、裕太!大きいぞ!」

 グラリと揺れた、その瞬間、ジュンペイが叫ぶ。

とっさに、赤い目の像の側に立つ、ファルコンの像に寄りかかる。

パァ~!!

まばゆい光が射し込み、カチリとどこかで音がした。

「うわっ!」

 思わず裕太は、両手で目をおおい、顏をそむける。

なんだ、一体?

カギって、まさか?

その意味に気づいた時…裕太は言葉を失った。

ショーンも、ファルコンも、もう物を言わぬ石像になってしまった…


「裕太、つかまれ!」

 ジュンペイの声が聞こえる。

おそるおそる目を開けると…

目の前の洞窟が、大きく崩れ、ガラガラと岩が、下に落ちていくのが

見える。

「また、来るぞ!」

ジュンペイの言葉に従い、目の前のショーンにつかまる。

 すると…ゴーッと凄まじい音がして、赤い目の銅像が、すぐそこに

迫ってきた。


「なんだよ、ここ!

 どうなっているんだ?」

 地震?

 地響き?

 それとも、爆発?

もはや…これまでなのか?

裕太はそれでも、ショーンにしがみついていた。

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