第434話 緑に光る瞳

 そんな喧騒の中…何気なく裕太が、フェニックスの方に目をやると…

思わず、その目を疑った。

なぜかフェニックスの目が、緑色に光っているからだ。

「あっ」

思わず声をもらす。

先ほどまで、ショーンに抱えられるようにしていたフェニックスが、

スクッと一人で立ち上がり、ゆっくりとガイコツに近付いて行く。

ガイコツの動きが、ピタリと止まる。

一瞬、顏がこわばったように見える。

(もっとも、ガイコツなので、表情が読めないのだが…)


 おもむろに、フェニックスがフワリと宙に舞い上がる。

天井にいたファルコンも、待っていたように、それに続く。

 するといきなりショーンが、

「伏せろ!」と叫ぶ。

「えっ?」

「へっ?」

一体、何が起こったのか、まったくわからない。

そんな裕太とジュンペイに向かい、ショーンが飛び掛かってきた。

 はっ?

 何でショーンに、襲われたの?

ショーンは、二人の頭をおさえるようにして、床にダイブする。

「痛い」

思わずジュンペイが、抗議をすると、

「しっ!」

ショーンの鋭い声がして、その瞬間、ドーンと爆発音がした。

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