第432話 コイツは手ごわいぞ!

 その時、ジュンペイの手から転がり落ちた卵が、七色に光る。

「あっ、お前たち…何をしているんだ?」

(ヤバい、見つかった!)

ようやくガイコツが、ジュンペイが持っているものに、気が付いた。

あの犬笛は…目玉のオヤジには効いたみたいだ。

だが、このガイコツに、効くのかどうかは、よくわからない。

「お前…まさか、フェニックスを逃がしたのか?

 アイツがカゴから出たら、手がつけられなくなるんだぞ!」

ひどくあわてて、ガイコツが裕太たちに怒鳴りつける。

「へっ?なんで?」

ファルコンはガイコツ目掛けて、火を放つ。

 ファルコンの攻撃をかわしながらも、ガイコツは答える。

(なんだよ。しゃべるだけの余裕がある、というのか?)

このガイコツをやっつけるのは、相当大変そうだ…

裕太は頭をひねる。


 だがフェニックスは、とても暴れるようには見えない。

すると、ガイコツはこちらを向いて、

「まぁ、そのうち、すぐにわかるさ!

 アイツは、あのカゴから出たら…

 とんでもないモンスターに、変身するんだ」

何のためらいもなく、そう言った。

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