第424話 鏡の中のカゴの鳥?

 鳥かごの中には、ショーンと同じ顔のフェニックスがいる。

顏はソックリだけれど、どうも様子がおかしい。

感情のない、ガラス玉のような目をして、ただ黙ってこちらを

見ている。

「どうしたの?ショーン」

まさか…自分と同じ顔をした人が、囚われているのがショックなのか?

裕太は、ショーンの腕を揺さぶる。

ショーンはフラフラと、鳥かごに近付くと、そのかごに取り付いて、

さらに中をのぞき込んでいる。

(まさか…このフェニックスのことを、知らなかったのか?)

ショーンの後ろ姿を、心配そうに見つめる。


 フェニックスも、ショーンのことを見ているけれど、何の反応も

なく、言葉も一切発さない。

「あぁ…フェニックスは、言葉が話せないんだ」

不安そうに見る裕太に向かい、あっさりとドクロが言う。

「えっ、そうなの?」

どうしてなんだ?

ショーンは、しゃべれるのに?

裕太は複雑な顔になる。

「このフェニックスは…ドクターバードの最高傑作なんだ」

誇らし気に、ドクロは言い放つ。

それって、どういうことだ?

何か言ってやってよ、と裕太はショーンのことを見た。

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