第416話 ここは、何だ?

「ファルコン…大丈夫かなぁ?」

 あの目玉のオヤジの巻き添えを、喰らわないといいけどなぁ…

裕太が不安そうに言う。

「大丈夫だ。なんたって、アイツは不死身の竜だ!」

何を根拠に、そう言うのか…

やけに力強く、ショーンは言う。

「それよりも、キミたちの方が大事だ」

なぜかキッパリと言い切る。

「ボクたち?」

「なんで?」

裕太はあらためて、ショーンを見る。

だがそれには答えずに、ショーンは二人を、部屋の真ん中に下ろした。


「何だろう、ここ…」

 それは、今までに見たこともないような、広い部屋だった。

大きな円形の部屋で…

ショーンに似たような、バードマンの彫像がズラリと並んでいる。

(まさか、これって…生きてる?)

裕太はピクンと肩を引くつかせると、何だかこの部屋が、異様な空気に

包まれていることに気が付いた。

円形の一段高くなった、台のような所がある。

そこにはまるで、王様が座るような立派な椅子がそこにはある。

暗がりの中から見ても、何かがその台座に、座っているのが、見て取れた。

(えっ、なに?)

懐中電灯で、照らし出すと、思わず腰を抜かしそうになるくらい、

裕太は驚いていた。

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