第405話 オジサンって、何者?

「オジサンかぁ~まぁ、いい」

 その人は、あまり怒っている様子もない。

「あ~っ、目玉のオヤジか?」

再びジュンペイが、素っ頓狂な声を上げる。

さすがに、それはないだろう…

裕太はあわてて、ジュンペイを突っつく。

「ジュンペイ、ちょっと黙ろうか?」

また機嫌が悪くなったら、さらに厄介なことになる。

裕太はおそるおそる、その異形の人物を盗み見る。


「目玉のオヤジ?

 ま、宇宙人よりは、マシだな」

 なぜかその人は、甲高い声でケラケラと笑う。

(怒ってないなぁ~よかったぁ)

裕太はホッと、胸を撫でおろした。

裕太とジュンペイは、目の前の男に目を向ける。

この謎の人物は、何者か?

敵か、味方か、どっちでもないのか?

裕太は気になっている。

「あっ」

 その時、ジュンペイが声を上げる。

大柄の女の人(?)の皮が、(シリコンの皮膚なのか?)

ペロリと剥げ落ちた時に、それとは別に、何かが落ちたことに

気が付いたのだ。

「なんだ?」

ジュンペイがにじるように、近付いて来るのを、その人は笑い

ながら見ている。

「なんだ?」

一目散にしゃがみ込むと、ジュンペイはそれを手に取った。

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