第405話 オジサンって、何者?
「オジサンかぁ~まぁ、いい」
その人は、あまり怒っている様子もない。
「あ~っ、目玉のオヤジか?」
再びジュンペイが、素っ頓狂な声を上げる。
さすがに、それはないだろう…
裕太はあわてて、ジュンペイを突っつく。
「ジュンペイ、ちょっと黙ろうか?」
また機嫌が悪くなったら、さらに厄介なことになる。
裕太はおそるおそる、その異形の人物を盗み見る。
「目玉のオヤジ?
ま、宇宙人よりは、マシだな」
なぜかその人は、甲高い声でケラケラと笑う。
(怒ってないなぁ~よかったぁ)
裕太はホッと、胸を撫でおろした。
裕太とジュンペイは、目の前の男に目を向ける。
この謎の人物は、何者か?
敵か、味方か、どっちでもないのか?
裕太は気になっている。
「あっ」
その時、ジュンペイが声を上げる。
大柄の女の人(?)の皮が、(シリコンの皮膚なのか?)
ペロリと剥げ落ちた時に、それとは別に、何かが落ちたことに
気が付いたのだ。
「なんだ?」
ジュンペイがにじるように、近付いて来るのを、その人は笑い
ながら見ている。
「なんだ?」
一目散にしゃがみ込むと、ジュンペイはそれを手に取った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます