第384話 さぁ、お次は?
「何があるのか、わからないから…
出来るだけ、固まっていこう」
ショーンが後ろを振り返る。
「うん」
「わかった」
裕太とジュンペイは、いつになく神妙な顔でうなづく。
ここは、さっきまでいた場所とは、まるで違う…
例えていうなら、真っ暗な洞窟の中を、ガイドなしに歩いている
感じだ。
(本当に、この中に…ショーンの仲間がいるの?)
サキアさんのことを、疑うつもりはないけれど…
本当なのだろうか?
一番前に、ショーン。
二番目に、ジュンペイ、そして裕太。
一番後ろに、ファルコンが続く。
二人が子供たちを、ガードしているという形だ。
「いいか?もしも、何かあったら…
迷わず、ファルコンの背に乗って、逃げるんだ!
私のことは、かまわなくてもいいからな!」
奥の入り口に入る前に…ショーンは裕太たちに向かって、そう告げる。
「いいけど…ショーンは、大丈夫なの?」
仲間を見捨てることなど、出来ないよぉ~
裕太はそう思う。
「大丈夫だ。私も飛ぶことが出来るし…とにかく、君たちの安全確保が
優先だ!」
何としてでも、キミたちを…
無事に帰さないと、いけないからな!
いつになく真剣な表情で、ショーンがそう言う。
「わかった」
裕太とジュンペイは、短く答える。
「よし、いよいよ、本丸へ向かうぞ」
力強く、ショーンが宣言した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます