第294話 救いの神、降臨?

「ジャックだ!」

 思わず助かった…と裕太は思い、その穴目掛けて、飛び込んで

行った。

「どうして、ここに?」

まさか…ここへ来ているなんて、思ってもいなかったので…

かなり裕太は驚いている。

「どうしてって…気になったからだよ」

裕太の側で、相変わらず軽い口調で言う。

気になったのか?

全然心配そうじゃあないんだけどなぁ~

でも…助けてくれたんだ。

「わざわざ、ありがとう」

一応裕太は、頭を下げる。

「こら、ドブネズミども、待て!」

すぐそこに、巨大な足が近付いて来た。


「いいから、こっちへ!」

 すかさずジャックが、裕太たちを手招きする。

それは、壁にポッカリとあいた、小さな穴だ。

「ダッシュで飛び込むんだ!」

 ドスドスと、激しい足音をすり抜けて、3人は全速力で走る。

巨人が走るたびに、大きな風圧を感じて、裕太は転びそうになる。

「早く、飛び込めぇ~」

ジャックが叫ぶ。

その穴に、一気に3人は駆け込んだ。

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