第258話 まさか、イリュージョン?
そんなバカな!
一体、どうなっているんだ?
まさか…その袋、実は折り畳んであって、本当はとんでもなく
大きいのか?
それとも…穴でもあいているのか?
裕太は疑うように、つぶさに見ていると…
「大丈夫だよ!」
ジャックはヘラリと笑うと、残りの部分もグイグイとやや乱暴に、
袋の中に押し込んだ。
(一体、その中はどうなっているんだ?)
まさか…ジャックは、子供のマジシャンなのか?
ハンドパワー?
イリュージョン?
まさか、魔法?
ポカンとする裕太だ。
「それ…どういう仕組みになっているの?」
まさか、異次元につながるポケットか?
(ドラえもん?)
それとも…消えたのか?
呆然として、ジャックの手元を見ていると…
「これね、ここで見つけたんだぁ」
完全に袋の中におさめると、彼はにぃっと笑って、袋を軽く振った。
チャリチャリ…
他にも、その中に何か入ってるのか?
金属のすれる音が、聞えてくる。
(やっぱりコイツ、何か盗ったのか?)
ふいに、マーサの顏が浮かんだ。
「他に何か、ないかなぁ?」
勢いづいたのか、ジャックは辺りを物色する。
裕太はまだ、信じられなくて、ボンヤリとジャックのことを、
目で追った。
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