奔流のように押し迫る、臨場感と文字!
動と静の使い分けが絶妙な作品です。
押し寄せるような動的な描写が続き、笑いと勢いに流れるように読めちゃいます。
が!『ここぞ』というシーンはグッと引き寄せられ、自然と読むスピードをゆっくりにさせ、登場人物の心情や描かれる情景をじっくりと楽しませてくれます。
この勢いのよい『動』と静かに引き込む「静」が絶妙な波状攻撃を織り成し、めちゃめちゃ面白いです。
『ノリと勢い』に乗ったまま書かれていると思いきや、随所随所で脳を例えにした秀逸な比喩が出たりと、飽くことなく読み進められます。
怒涛の勢いと笑いを最前線に出し、それを裏で支える確かな描写力、お楽しみください!