第13話 新生活
今朝はいつもより早起きだった。
昨日はあんな事がしてしまって、自分でも動揺している。でも僕はもう自分を貫くことに決めた。開き直ったと言ってもいい。
僕は美希が好きで、他の奴には取られるのは絶対に嫌だ。昨日のことでよくわかった。
「……おはよう。美希。」
「…おはよう。大和さん。」
リビングに行くと、なんと美希が僕より先に起きていた。
「どうしたの。めずらしいね、早起きなんて。」
やっぱり昨日のせいで、ろくに眠れもしなかったのだろうか。
「いっつも大和さんに朝ごはん作ってもらってばかりだったからさ、私もなんかしなきゃと思って。」
「朝ごはん作ってくれたんだ。」
部屋も心なしか綺麗だった。
「うん。これからは私も作るね。
さぁ食べよう。大和さん。」
「…うん。」
美希は急に他人行儀になった。
当たり前と言えば当たり前だ。
でも、僕は嬉しかったよ。
まるで恋人と同棲でもしているみたいで。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます