その3
みんなの声がチップから聞こえてくる
嬉しそうな声だ
先生「よくやったぞエリック!そして、その犯人をどうかしているか?」
エリック「いいや。そのまま放置をした。あの状態では既に動けないだろう。」
ガヴロ「そ、そうかなあー。僕としてはそれは何だか少し疑問に思うけど」
エリック「疑問か?何をだ」
ガヴロ「ほら、犯人の人ってさ、既に沢山の人を殺しているじゃん。つまり、ずっとここの遊園地の中で暮らしている訳だよね?それってつまり、警官の人たちもずっと見張っていたんだよね、この遊園地の中を.....」
エリック「そうだが、それが何か」
ガヴロ「ということはさ、少なくとも、警官の人も何度か犯人を目視しているはずなんだ。」
エリック「監視が行き届いていなかっただけなのでは」
ドラゴス「いや待てエリック!俺もガヴロの説明には何か気になる。聞いてみさせてくれ。」
ガヴロ「続けるよ?監視が行き届いていないはないんだ。殺人が起きたのだから、みんなが大掛かりで見張っている。それこそ、遊園地の中でぎゅうぎゅうなくらいには。」
トドル「あ!」
先生「なるほど!」
みんなが納得をしたようだった
先生「つまり、警官の人達だって犯人を撃っているはずかもしれないって訳か。」
ガヴロ「うん。それなのに何で」
エリックはハッとした顔になった
エリック「なるほど。どうしてヤツは死んでいないんだ」
俺もその考え、理解できた
ドラゴス「ヤツは不死身か.....?」
エリック「そうだろうな。」
ドラゴス「不死身の存在かあ。」
ガヴロ「えっと、仮にの想定の話だからね。」
先生「いや、それは合っているかもしれないぞ。」
エリック「あぁ。」
スザナ「じゃあ、私たちは、ここの遊園地にいない方が.....」
トドル「いいかもしれないよな。」
その瞬間、エリックは俺を抱えて走った
先生「君たち、急いでこの遊園地から出なさい。また作戦を習練ろう。」
そうして通話は終わった
俺はエリックに抱えられて何処かへ向かう
だんだん、遊園地の出口が近くなってきた
そうして俺たちは出口から出る
出た
そしてエリックは俺を下ろしてくれた
トドル「はー!エリックお疲れ様。」
エリック「はっ!いいさ。このくらい。」
やがては、先生やスザナ、ガヴロ、ドラゴス、警官のみんなも出てきた
スザナ「きゃー!楽しかったなあー。」
ガヴロ「た、たのし....」
ドラゴス「まあ、遭遇しなかったからな。ただ遊園地の中を見て、走っただけな感じだからな。」
ガヴロ「なるほど。」
トドル「そのくらい穏やかだったことだろうが、俺たちは犯人に遭遇したんだよ。」
ドラゴス「そうだったみたいだよなー。お前たちが無事で何よりだよ。」
トドル「あぁ。俺は後ろ向きだったから犯人を目視していなかったが、エリックは。」
エリック「あぁ。犯人は既に着ぐるみを脱いでいたんだが.....」
エリックは話し出す
エリック「それは人の見た目をしていなかった」
その瞬間、みんなの顔色が真っ青になる
エリック「詳しく言うと、そうだな。幻想的な姿だったと言う。」
先生「げん、そう」
エリック「そう。幻想的。現実では有り得ない姿をしている。」
先生「マジか」
エリック「あぁ。詳しく言おうか」
ドラゴス「い、いいや。その姿というのを認識するのがこわ」
トドル「俺は聞くよ。」
エリック「あぁ。じゃあ話そうか。それはピエロのような姿をしていた。」
トドル「ピエロの」
ドラゴス「うわマジかよ」
エリック「あぁ。そういうことだ。それは人間的ではない。」
スザナ「ピアノみたいな見た目の人なら普通にいると」
エリック「それは肌の色も素から目の当たりにも黒い模様があったんだ。肌の色も人とは思えないほどの素からの白さ。」
スザナ「......!」
スザナは顔を真っ青にしている
ドラゴス「ガチガチで宇宙人か....」
エリック「気をつけた方がいい。あれは人じゃない何かだ。」
みんなはゾッとした
どうしたものか
先生「まあ、この遊園地外にいれば殺されることはないからな。どうしようか。どうやって倒せばいいんだろう。」
ガヴロ「人外なら困ったよな。」
?「それはそいつの心臓ごと吹っ飛ばせばいい。何の問題もないことだ。」
突然、低くてキリッとしていて妖艶さを思わせる、かっこいいとしか思えない声が聞こえてきた
その声には聞き覚えがよくある
先生は顔色を悪くしている
俺たちの前方に長身の美青年だ
トドル「アレクさん!」
みんなの顔に光が灯った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます