その2

そして俺たちはお互いに顔を見合わせて頷いた後、それぞれ一人一人になって探索をする


子供にこんな危ないことをさせるなんて未だに信じられないな


どこだ....?殺人犯


警戒をしながら進む


警戒をしながら進んでいく


どこだ


どこだ


右を左を見ながら行く


見たところ、俺たちフーズだけではなく、警官の人たちも来ているみたいだ


誤って撃ってはいけない


気ぐるみ着てるって言ってたよな


着ぐるみかあ


見たところ着ぐるみの人はいない


その方が助かるかもしれない


すまない


もっと、行きたいな


奥へ


気を付けながら


あちこちを進んでみる


何も、ない


急だが乗り物に乗りたくなってきてしまった


子供の本心か


乗り物に乗りたい


いけないよな。そう思っては。


そう思う


あちこちを探索する


あちこちを


あちこちを


特に何もない


すると何かの音が聞こえてきた


ガンッガンッ


これは、銃声か!?


誰かが犯人と遭遇して、撃ったのか!?


雰囲気的にそのようだった


誰だ?


気になる


ガンッ


また一回、銃声が鳴った


すると俺のチップに声が入ってきた


先生「こんにちは。俺だ。今、銃声が聞こえてきただろう?あれはな、俺やみんなじゃない。警官の人だ。」


なるほど


みんなじゃないのか


先生「警官の人が犯人を目視したようなので、お前たちも気を付けろ。弾は当たらなかった様だ。いいな?」


トドル「おうっ!」


先生「みんなは返事がいいな。それでいい。死ぬなよ。」


そして音声は切れた


これからまた探索をする


犯人がいるんだ、この遊園地内の中に


気をつける


どこだ


どこだ


そもそも疑問を感じる


どうして俺たちみたいな子供をこういう危ないところに連れてくるんだ


俺たちがフーズだからか


いやいや俺たちは子供だぞ。無責任だな


気にしながら進む


どこだ


どこだ


どこだ


気になる


どこだ


辺りを探る


何もない


どこだ


どこだ


どこだ


見つからない


するとまた音声が聞こえてきた


ガンッガンッ


「おうあああああああ!」


「うおおおおお!」


何だ!?声が


俺はチップのボタンを押す


そして音声を入れる


トドル「なあ!今の聞こえたか?」


先生「あぁ。銃声だね。そして、声。」


トドル「命中したんじゃ」


先生「かもしれないね。雰囲気的に。おっ。今通信が入ってきたから確認をするよ。」


そうしてしばらくする


先生「どうやら警官の人が犯人に弾を命中させたらしいんだ。するとその犯人が叫んだんだ。その嬉しさで自分も叫んでしまったのだとか。」


あーそういうことか


トドル「なるほどね。それで、今その犯人の人は」


先生「右腹を怪我して何処かへ逃げてしまったそうだ。お前たちも気をつけろ。」


エリック「あぁ。」


ドラゴス「おう。」


スザナ「う、うん。」


トドル「おう。」


みんなは話を終えて、また探索に戻る


まあ、怪我をしたなら俺たちには何もなさそうな気もするが


そう思いながら探索をする


一応気をつける


気をつける


どこだ


どこだ


どこだ


何もない


どこだ


どこだ


するとエリックと遭遇をした


エリック「よう。トドル。」


トドル「あ!エリック。よう。どこにもいないなあ。」


エリック「遭遇したらしたで困るがな」


トドル「確かに。どこだあ。」


エリック「トドル、そうやって調子には乗らない方がいい。」


トドル「そうだよな。」


エリック「ちょっと待ってくれ。トドル。そこ、ちょっと右に動いて。」


トドル「こうか?」


俺は身体を右に動かす


するとエリックが発砲をした


すると俺の後ろの奥から悲鳴が聞こえてきた


!?


エリック「着ぐるみを着ていたという情報だったが、チップから受け取った雰囲気的には既に脱いでいたようだった。そして、右腹から血を出している。決定だっただろ。」


トドル「えっと、ということは、今、俺の後ろにそれがいるって、こと、か......?」


エリック「そうだ。今目視をしたんだ。だから撃った。」


トドル「、、、、、、。」


俺は後ろを振り返ってみる


そこには右腹と顔から血を流したのを手で抑えた漢の姿があった


トドル「うおおおお」


するとエリックが手で俺の口を塞いだ


エリック「静かに。今からみんなに伝える。」


エリックはチップのボタンを押して、みんなに声を入れた


エリック「こちらエリック。犯人がいたので撃った。命中した。顔面だ。」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る