その1

ドラゴス「トドルの目が燃え上がっているなー。」


スザナ「あの事件、何だかちょっと変なの。」


先生「そうだね。変だね。具体的に何が変なのかというとな、殺人犯は機械な服装をして人を殺しているみたいなんだ。」


ガヴロ「あぁそれってもしかして、毎回、着ぐるみみたいなものを着て殺人をしているところ?」


先生「うん。そうだよ。毎回、ウサギやら亀からライオンやらネコやらフック船長やらと色んな服を着て殺害をおこなっているんだ。」


エリック「確かに。あれは奇妙だ。」


トドル「んんー。やっぱり自分の顔を見られたくないからかなー」


先生「その可能性が高いが、真相は分からない。」


トドル「んー。」


ドラゴス「不気味だよな.....。」


先生「不気味なんだ。だからこそ、君たちフーズの活躍じゃないか。」


スザナ「う、うん。私、頑張る。」


トドル「うん。」


先生「偉いな。流石君たちだ。ようしようし。早速---------遊園地へ行こうじゃないか。」


エリック「えっ 心の準備が」


先生「お前はフーズなのだから大丈夫だよ。安心して。さあ、行こうね。」


みんなは乗り物に乗って---------遊園地へ行く


ドキドキする


犯人は今もまだその遊園地の中にいるのかなあ


それを考えると少し不安になる気もするが


それに負けない気だ


みんなの目を見て見たら、みんなも緊張の目だった


ドラゴスなんて顔が真っ青だ


俺たちは遊園地へ向かって行っている筈なのだが


あまり楽しくない感じだ


ガヴロやスザナも不安そうな目をしているし


まさに魔の楽園へ行くといった感じか


俺も俺で何かを考えているな


なあ、この乗り物、もしかしてにいちゃんの時みたいにどっか異世界とかへ向かっていないよな....?


なんて、考えてみるがそれは有り得なさそうな雰囲気だ


先生が真面目そうに運転をしている


何かナイフとか持っていた方がいいんじゃね


そう思ったが


それさえも持ち込みは禁止かな


だって子供がそんな物騒なものを持っていて良いわけがない


ダメだよな........


不安になるな、それだと


そうこう考えているうちに乗り物は例の遊園地へ着いた


着いたんだ


ついに


トドル「なあ先生。」


先生「何だ?トドル。」


トドル「あのさ、何か持っていかなくていいのか?例えば、自衛用のナイフとか、拳銃とか。」


先生「あー、良いだろう。確かにその可能性があると考えていたんだ。それだからお前たちにそういった物を持たせることも考えていた。」


トドル「なるほどねー。じゃあ、ちょうだい。」


先生「うん。良いよ。ほら、みんな、ピンチになった時はこれを使え。」


先生は俺たちに武器を渡してくれた


ナイフや拳銃、麻酔銃というのもあった


先生「本当はお前たちみたいな子供にはこういった物を渡したくはなかったんだけどな。この時だから、仕方がないか。」


俺たちはそれらを手に入れた


先生「いいか?使う時はよーーーく考えて使えよ。本当はこういうことをしている俺は、捕まってしまうんだ。今回こういうことだから許されるんだ。いや許されないが。間違っても仲間にはやるなよ。」


トドル「あぁ。もちろんさ!」


みんなも頷く


そうして俺たちは遊園地の中に入る


先生が訳を話して俺たちがフーズであることを伝えたようだ


すると職員は通してくれた


さーて。武器を持った俺たち大人っぱいチャイルズが通りますよーん


俺たちは事件のために普通にゲートを通る


するとそこは普通の遊園地だったが雰囲気が物騒で、あからさまに俺たちの知っている遊園地ではない


人がいない


客人がいないんだ


職員だけしか


俺たちはゾッとしたが


気を持ち直した


負けるかよ


先生「お前たち、どこにいるか分からないからな。見つけたら合図をするんだ。これを渡す。」


先生は俺たちに小型のチップみたいなものをくれた


先生「それが声を伝えるモノだ。後ろにボタンがあるからそれを押せ。そして声を話すんだ。すると伝わる。」


後ろを確認してみると、確かに何かの出っ張りみたいなものがあった。これか。


みんなも確認をする


先生「いいな。それだぞ。試しに俺がやる。」


先生はボタンを押して声を入れた


すると俺たちのチップにもその声が聞こえてきた


「あーーー」


ドラゴス「おっけい。理解をしたわ。」


先生「あぁ。それじゃあまたなお前たち。死ぬなよ。」

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