その18

建物はなんというか、宇宙っぽい。宇宙を意識して作られている分、見た目もなんだか変わってる感じ。そこが興味を惹かれる。


その感情を上回る、緊張


ここにあの男が


アレク「入るぞ。お前達。」


みんなはそれで入る


そう思ったが、扉はセキュリティが掛かっている。開けられる訳はあるだろうか


するとアレクさんが扉のセキュリティを壊した


手で


その瞬間、その雰囲気にみんなはアレクさんを畏怖の目で見る


魔王だ


スザナは顔を赤くしている


そして中に入る


するとそこには何も無かった


ように見える暗闇が広がっていた


どこにあの人と研究があるんだ?


あの人ならにいちゃんのことも知っていそうだし


知らないと言っていたが、どうだろうか


俺たちはアレクさんに付いて進んだ


そこで疑問が出た


アレクさんはこの真っ暗な中、どうして知っているように進んでいるんだ


まるで知っているように進んでいる


この暗くて何も見えない中を


するとある場所で止まった


アレク「ここだ。」


そこにはうっすらとだが、扉が認識できた


アレクさんは扉を開ける


セキュリティが掛かっていたので、また壊して開けた


そして扉が開くと、そこには一筋の光があり、あの男がいた


何かの研究に熱心なようだ


男「えーーーとここはこうして、こうしてえ、こう、こうして」


するとアレクさんが口を開いた


アレク「ディーター・ヴォルフ。」


男「!?」


男ははっとなってこちらを振り返った


アレク「こんにちは。久しぶりだ。なんの研究をしている」


男「世界の為の研究だよ。君たち、あの時以来だね。よくここまできたものだね。何故ここに来たのかな。旅行かな。よりにもよって、この星に。どうしたの。」


アレク「どうしたもこうしたも無いさ。貴方を捕らえに来た。」


男「急に何を言い出すのかな。私は既に極悪人として署内で有名になっただろう。」


アレク「それはそれとする。貴方の研究内容に興味があってだな。見せて欲しいんだ。貴方の有能さを。」


男「いいだろう。それならいいよ。見てみるかい。こちらへおいで。」


アレク「あぁ。見せてくれ。」


アレクさんは男の研究所へ行く


そしてアレクさんは男の研究しているものを確認する


アレク「.....なるほどな。」


男「どうかしたのかい」


アレク「あぁ。とて良いものを作っているんだね。」


男「そうだよ。君たちにとっても良いものかもしれないよ。」


アレク「あぁ。よい作品だね。」


そしてアレクさんが指でジェスチャーをした


するとエリックが男へ何かを撃った


するとそれは男に命中をした


男「な、なんだこれは」


アレク「エリック、よくやった。」


エリック「沢山ガムを買って粘着させた甲斐がありました。」


トドル「何だあれ!?」


ドラゴスもびっくりだ


アレク「これはガム爆弾だ。ガムを大量に使ってネバネバさせて、動けないようにさせたんだ。俺とエリックで少し前から作戦として練っていたんだ。」


トドル「ねばねばしてそう。おもしろい。」


ドラゴス「あれ、食えるかなあ。」


ガヴロ「えっ!?あれ食べるの?僕は色んなのを食べてるけど、流石にあそこまで変なものは食べないよ。」


ドラゴス「変じゃあないだろ。ガムだろ。」


スザナ「ううん。このガムなんか、変な匂いがするの。」


ドラゴス「変な?」


あ、たしかにそうだ。何だこれ。卵の腐ったような匂いというか


アレク「それは通りすがりの人から採ったうんこを練っているからだ。」


ドラゴス「げーー」


トドル「な、何でうんこを」


アレク「おまけさ。腹いせのためだ。なあ、エリック。」


エリックは頷いた


エリック「そうだ。おっちゃんの敵。」


あぁ、たしかに


男は何かを言っているが、ガムに絡まれて何も言えない様だ


アレク「顔だけを開けてやる。」


そしてアレクさんは男の顔の部分をガムを避けて出した


男「なんなんだこれはっ!粘くて臭くてどうにもできない」


アレク「貴方へ聞きたいことがあるんだ。」


トドル「俺も!」


男「いいよ。みんな、どうしたの。聞くから早く、このガムから解いてくれ。」


アレク「ちゃんとしていたら解いてやる。まずは、貴方はそもそも普通の研究はしていないようだ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る