その17

ドラゴス「綺麗だなー」


スザナ「こうして見ていると、何だか忘れちゃいそうね。」


ガヴロ「そういうわけにはいかないけどねえ」


エリックはアレクさんと一緒にいる


アレク「楽しみだな、これから向かう星へは地球からかなり離れているからな。かなり最速で移動、というか、ワープをするから乗り物が動く。それをするまで暫くこの眺めを見ているのがいい。」


トドル「あれ?何だ、あれ。」


少し前の宇宙から奇妙なものが来ている


黒くて、球形状の生物のようだ


それは喋っていた


?「スバルさまーーー。この空間、何だか、どこまでも広いなあー。ぼくを宇宙空間でも自由に浮遊できるように魔法をかけてくれてありがとうー。後少しだけふわふわしてから、帰るねえー。」


そう言って通り過ぎていった


トドルたちにはその言葉が分からなかった


ドラゴス「な、何だ?悪い生物ではなさそうなのは確かだが」


トドル「何かを言っているよね。」


アレクさんが目を見開いている


アレク「あれはニホン語だ。」


トドル「え!?ニホン語?なんて言っているんだ?」


エリック「何故。色々な意味で。」


アレク「あの生物は確か、何も悪さの無い、霊力で生み出された生物だ。言葉の意味はまた後で教える。」


ガヴロ「何だかちょっと、かわいかったね。ふわふわしてて。」


スザナも頷いている


アレク「なぜ、あの生物がここにいるんだ.....。何だかあの光景は笑ってしまうな。」


アレクさんは少し笑った


「これ以上笑ってしまったら気が狂いそうだから、そろそろ発進するか。」と笑いながら言った


そして間を置いた


アレク「それでは、そろそろ行くか.....。お前たち。しっかり捕まってろ。」


俺たちは捕まった


アレクさんは乗り物をワープさせた


すると乗り物が微動に動く


ワープをしているんだ


俺たちは待っていた。ワープが終わるのを


しばらくすると、乗り物の微細な動きが収まった


ワープをしたのだろう


スザナ「ワープ、終わったのね?もうすぐ?」


アレク「あぁ。もうすぐだよ。向こうに星々のカーテンが見えるだろう?そこを超えた先にあるんだ。」


スザナ「本当だ!きれい!」


思わず俺もその星のカーテンに見惚れる


みんなもだ


アレク「ようし。この星のカーテンの先へ行くぞ。また少し揺れるから、捕まってろ。」


みんなはまた捕まる


すると乗り物はまた動く


星のカーテンが徐々に近づいてきて


その中を通り過ぎて


抜けた


しばらくまだ動いていると、前方に何やら奇妙な形をした星が見えてきた


凸凹していて、奇妙な形だった。決して丸じゃない


アレク「あれが、その星だ。今、その星に着陸しようとしている。もう少し捕まっていろ。」


みんなは捕まり続ける


そうして乗り物は無事に、その星に着陸をした


そうしてまだ乗り物は動き続ける


恐らくあの男の研究所へ向かっているんだ


何だか、出来事の決戦の地はフーズではなかったのだろうな


まさか遠い宇宙空間に来てしまった


光景はどこまでも暗めの緑色で、あからさまに地球とは異なった風景だった


地形は平らだったがところどころに建物のようなものもたくさんある


人のために成っている感じだ


アレク「あの男のいる研究所へ向かっている。それまでのこの異星のドライブの風景を楽しめ。」


俺たちも賛同だった


一見すると、夜のオーロラがかかった地球みたいだ


しかし、灯す光があり、風景は見やすい


あからさまに人のためにある感じだ


ガヴロ「ここ、本当に異星なんだよね。何だか地球と見慣れるね。」


そのとうりだった


スザナ「地球じゃない星にこれるなんて、貴重な経験ね。」


みんな興味津々だ


ドライブはゆるやかに動く


どこまでも、ゆるやかに動く


そうしていると、そのドライブの光景も素敵に見える


地球にはない建物のようなものがたくさんある


興味深い


それらを眺めながらドライブを暫くしていると


やがて色が黒ずんでいて、妙な感じの建物が見えてきた


あれが、あの男のいる研究所か?


アレク「もう直ぐだ。あれが、あの男のいる研究所だ。」


やっぱりあそこなんだ


みんなは気を持った


しかし、どうやってあの男の研究を辞めさせるか


アレク「お前達が今、何を考えているのかが分かるぞ。恐らく、どうやってあの男の研究を辞めさせるか、かな。」


みんなは心を見られた気になった


バレたとは


アレク「その顔、そのとうりのようだ。安心しろ。それは俺がする。」


その瞬間、俺たちは安心感に包まれたと同時にアレクさんに対して少し畏怖の感情も生えた気がした


アレク「お前達は出来事を最後まで見届けてみるといい。」


ワクワクしてきた


そうして乗り物は建物の前に着く

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