その16

すると署内で大騒ぎになった


今まで有能として勤めていた彼が、こんな不正を侵していたんだ


そう噂になった


そしてあの男は解雇になった


そして銀河系のある星へ飛ばした


そして今後に世間を騒がせるような動きがないかを監視することにした


それにて事態は一件落着した


ように見えた


そしてとある日の午後、フーズのみんなは公園に集まっていた


みんなで遊んでいた。気晴らしのためだ


トドル「なあアレクさん。」


アレク「どうしたトドル。」


トドル「あのさ、あの件って解決していないよね?」


アレク「全体的から見れば、そうだよ。」


トドル「やっぱりそうなんだ。あのさ、あの男は地球を出て、今何してるんだろ」


アレク「それな。知りたい気持ちではある。」


ドラゴス「これだと悪人を取り逃してしまったような。いや。警察でそうはさせないように監視をしているけれど」


トドル「何かすっきりしないよね。」


ドラゴス「おっちゃんの死はあの後みんなで弔ったけれどさあ」


トドル「にいちゃんの事もよく分からず仕舞いだっただろ?」


みんなは考えた


スザナ「あの、アレクさん。」


アレク「どうした、スザナ。」


スザナ「そもそもあの男の人はどうして、別の星で、AI人間を作っていたのかしら.....」


アレク「その星は銀河系....そうだな。地球からそれなりに離れている星で、人が暮らしていける空気もあるんだが、そこは研究に打ってつけの素材が大量にあるんだ。」


スザナ「そうだったのね。それであの男の人はその星に......。あれっ?」


トドル「俺も疑問。何でそんなにいい星にまた飛ばしてしまったかなあ。あの人、また何をするか」


ドラゴス「そもそも、あの男は俺たちフーズをどこで知ったんだろう。」


アレク「あの男を飛ばしたのは署内の効率を上げるための研究のためだ。その為に様々なものを作っているんだ。あのAIもその一つの筈だったんだが、あの男の思うようにはならずにミスをした作品だった。」


アレク「フーズは人とは異なる力を持った資質の集まりである事は知られている。あの男としては俺たちの資質も有益だと捉えて、「我が人工人間をフーズにつけてみると良いかもしれない」と言って教員達を騙してフーズに居させたんだ。」


アレク「あのAIは失敗とはいえ、それなりの有能さはある。」


トドル「それが、俺たちへの監視」


アレク「そうだ。手違いは起こっていたようだが。」


エリック「なるほど。つまり、あの警察署自体も真っ黒であるようですね。」


アレクさんは少し笑った


アレク「そういうことだ。そして、こういうことに対しては、トドル。君ならどうするかな。」


決まっている


トドル「その星へ、あの人の研究をやめさせる為に行くね。最悪、その研究自体も潰してもいい。」


アレク「その意気だね。俺も行こう。お前達は」


ガヴロ「もちろん、行くとも!」


それに同感だった


トドル「俺たちも行くよ!」


ドラゴス「さっきも言っただろそれー」


トドル「へへ!大切な事だから2回言ったわー。」


アレク「良い意気だね。では、これから、その星へ行こう。もう一度、俺の乗り物に乗るんだ。」


トドル「えっ?!」


俺たちは再び、アレクさんの乗り物に乗った


アレクさんは何かをした


すると乗り物の形が変化をした


えっ!?


えっ!?


アレク「俺の乗り物は万が一の為に宇宙船としてなることもできる。」


ドラゴス「これ、全部アレクさんが」


アレク「そうだ。どしかしたか」


ドラゴス「えっと、いいえ。何でもないです。」


俺も同感だった


流石に言葉も出なかった


アレク「これから地球を離れて、惑星へ行くぞ。無いとは思うが、念のためにこれを着ておけ。」


それは見るからに宇宙服だった


あぁ、俺たちいよいよ宇宙へ行くんだな.....


ガヴロ「宇宙は初めてだから緊張しちゃう。」


アレク「大丈夫だよ。何とも無いよ。それに、行き先の星は人が呼吸を普通にできる環境なんだ。」


ガヴロ「変わってるなあ。」


アレクさんは間を置いてから発進させた


アレク「........行くぞ。」


乗り物は飛んだ


遥か宇宙の彼方へ


ずっとずっと


大気圏を抜ける


そうして


宇宙空間へ出た


アレク「窓を見てみろ。いい眺めだぞ。」


俺たちは窓の外を見る


瞬く間に星々がまんてんの中、地球が見える。青くてところどころ白くて綺麗だ


感動をして、緊張感も解けた


アレク「暫くその眺めを見ているといい。心が癒されるはずだ。」


そのとうりだった


俺たちは癒された


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