その14
アレク「トドル。お前も、よく頑張った。偉いぞ。」
優しい笑顔だ
トドル「うーん。そうなのかなあー。まあ、確かに俺が何かヒントをあげたらしいけどなあ。」
これかなあ
エリック「それでピンときたんだ。これから俺の推理が正しいかを確認しに行く。」
トドル「なんか、楽しみだなー。」
スザナ(トドルもエリックも、顔が変ねえ。)
乗り物は動き続ける
暫く動き続けると、やがて見えてきた
おっちゃんの勤務していた警察署だ
アレク「これからここの人間と話してくるぞ。あの警察官の男の名前は何と言う。」
トドル「あっ!そういえば、何だったっけ?」
ドラゴス「あー何だったかなー.....」
アレク「それならいい。行こう。」
俺たちは乗り物を降りて、中に入る
すると警察のおじさんが出迎えた
警察官「何者だ?」
アレク「この署内での人を探している。中年の年頃と見られて、太り気味で、目つきがおどろおどろしげな青年だ。背丈は170くらいか。」
警察官「あぁそれなら!彼は今朝、死んでいたのをある宿泊所で発見されたんだよ!何ということか。」
アレク「なるほど。その男の上司と話がしたい。」
警察官「あぁそれなら、少し待っていておくれ。彼も今、死んだ彼、エレナの死で気が疲弊している感じだ。」
アレク「あぁ。頼む。」
トドル(これでおっちゃんの上司と話せるんだな。エリックの推理は合っているかな?)
ドラゴス(ていうか、あのおっちゃん名前エレナっていったのか.......。俺そもそも今までおっちゃんの名前を聞いたことが無かったんだよ。人の名前は自由だが、単なる愛ネームだといいな。)
トドル(そこらへんはまあ、知らない方が良いかもしれない。)
ドラゴス(知らない方が良さそうだよな....。)
俺たちは腫れ物から身を避ける感じだった
暫くすると、受付の人が誰かを連れてきた
男の人だ
男「貴方が私を呼んだか?」
アレク「そうだ。俺が貴方を呼んだんだ。貴方と話がしたい。俺たちだけで話せる場所へと席を移したい。」
男「良いだろう。こちらだ。ついてくるんだ。」
そうして俺たちは男の人について行く
するととある部屋へ着いた
俺たちだけで話せる感じの空間の部屋っぽそうだ
男「入れ。」
みんなは入る
男も入った
そして、椅子に腰を掛ける
男「話とは何だろうか?アレクサンダル。」
アレク「何故俺の名前を知っている。」
男「その頭巾の色だよ。黒色だからさ。」
アレク「俺たちの顔や名前は世間には内密にされているが」
男「えっと、そうだね。実は知っているんだ。俺はな。」
アレク「何故知っている」
男「なぜかなあ。どこかで漏れていたのではないかな。情報が。」
アレク「..........。では、貴方は何故、俺の頭巾の色が見える。これも魔法をかけていて俺たち以外には見えない様になっているのだが」
男「あ。それはだな、えっと、見える体質だからだ。とある国の霊感のある子から力を分けてもらった。スバルという子だよ。」
アレク「人に罪を擦りつけようとするものではないぞ。まあいいだろう。貴方の正体はこちらは知れている。エリック。」
エリックだ。ここから彼の推理の答え合わせ
エリック「おじさん。貴方はとある人型のAIを作りましたね?」
男「いいや。何も作っていないが。」
エリック「どうかな。リチャードに貴方の事をどうにでもしていいと言われましたよ。」
男「何っ!?アイツ.....はっ」
どうやらエリックの推理はまず最初は当たり、のようだ
エリック「そういうことです。貴方はあのAIを何故作りました?破壊的な性格をしていますね。僕達は困りました。」
男「何となく、だね。本音を言う。世界を我が物にしたかったからだ。しかし、思うような性格にならなかったんだ。何処かで俺をケダモノなやつだと思って怪しんでいる様だったんだ。」
あぁ、本音を表したかな
エリック「そうか。やはりそれが貴方か。あのAIを止めるにはどうすればいいのか。あれは放っておく訳にはいかない。」
男「いや、アイツは破壊的だけど良いやつだよ。」
男はどこかを見ている
エリック「彼、人を殺しましたよ。」
男「エレナだろう?」
エリック「えぇ。」
何だか男が呆然としているような
男「アイツはひ弱で正直、この仕事は向いていないやつだったなあ。辞めろと言ったが、己の正義感で何とかなると思っていたのか、辞めなかったなあ。」
エリック「それで彼を殺させましたか」
男「ばかな。殺したのはアイツだよ。」
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