その12
みんなの目線がフーズの建物に行く
今は夜だが、それだと今までと違った景色に見える
今までは普通に楽しく、偶にはしんどく、それでも当たり前として来ていた教えの建物が、今は決戦場に見える
トドル「ようし。入るぞ。」
そうしてみんなでこの閉鎖中のフーズの中に入る
扉はセキュリティがあったがエリックがそれを解いた。やり手だ
すると中に入れた
この入り口付近の光景も、緊張して見える
今まではここら辺でスザナやドラゴスと会って手を振り合ったりしていたんだ
それが今では世界を救うため、敵に向かう為の道に見える
そこを通る
すると動物室や娯楽室、音楽室やらなにやら俺たちにとって身近であった部屋が続々と出てきた
それも今や決戦の場に見える
そして近づいてくる、俺たち教え子達が入ったことのない扉が現れた
この扉には俺たち生徒は誰も入ったことがない
ここだ
これから入る
調べてみたら、やはりセキュリティがかかっていたので、エリックに頼んだ
すると扉のセキュリティは解かれた
これで入れる
俺たちは扉を開ける
すると同時に腐った様な臭いがした
するとそこは広い部屋で、少し明るい光りがあった
そして部屋中に白色の球がぎっしりとあった
この白い球が、真っ白人間だろうか
そして部屋の奥の真ん中に、身体が妖艶な緑色に発光をした、アレクさんほどではなく共美形な男が優しい笑みを浮かべて立っていた
トドル(この男が、中枢?おっちゃんの仇?)
するとエリックが前に出た
エリック「こんばんは。」
その男は何も返事をしてない
アレクさんが前に出た
アレク「初めまして、----------。俺を知っているだろう?-----------。お前の名前を呼ぶとまだ砂が掛かるな。そろそろ名前を呼ばせろ。」
男は引き攣った笑みを浮かべた
するとその中枢が喋った
中枢「アレクサンダル。私の名前を呼んでみろ。お前は私の名前を呼んでも良い事にしたぞ。」
アレク「リチャード。......リチャード、お前はとある青年に近づいて貴方達の情報を刷り込んだが、失敗に終わったぞ。彼の死は無駄にならなかった。」
中枢「あの馬鹿は私の名を出したから首を落としてやったんだ。あれ程秘密にしておけと言ったのに」
アレク「貴方の事を機械以外だと思ってはいなかったからだろ。秘密がバレたら貴方が焦るだなんて思ってなかったんだ。エリック。君も、この男には聞きたいことがないか」
エリック「え、俺。俺は特に。何だか、件が解決をした様に見えるので」
トドル「何で俺たちを狙っていたんだ?」
エリック「トドル....」
中枢「簡単だ。君たちの資質が欲しかった。」
エリック「やはり。」
中枢「黒頭巾に気を付けながら行っていたつもりだ。」
トドル「こういう馬鹿でしかない様なことやり方しかなかったのか?関係のない人までさらって。」
中枢「それは私の手違いだ。その様な人格に育て上げた覚えはなかったのだが。」
トドル「保護するなら普通にやれば良いじゃないか。何でこういう変なやり方したんだよ」
中枢「変なやり方とは?」
トドル「監視だよ。監視。」
中枢「なるほど。それか。君たちの資質を観察したかったんだ。それだけだ。」
トドル「それなら普通に事情を話してからやれば良かっただろ。」
中枢「いいや。それではいけないんだ。それでは私の中の支配的な本能に対抗するのだ。人を、支配できた気にならない。」
トドル「クソだな」
中枢「いいや。私は単なる邪悪な器のロボットだよ。」
トドル「死人も出てるのに」
中枢「それは彼が悪い。約束を破ったからな。」
トドル「.........。」
ドラゴス「なあ、ところでさああんた。にいちゃん、ボグダンをどこにやったんだよ」
中枢「彼か?しっているだろう。彼は亡くなったよ。」
エリック「いいや。そうではない可能性もある事を知っている。貴方はフーズの教員の思考もジャックした。そして俺達に何を言わせた」
中枢「事実を伝えてあげただけだ。」
エリック「........そうか。ところでだが、貴方とボグダンは生前、どの様な関係だったんだ」
中枢「一度も会った事も無ければ話した事もない。それだけだが。」
エリック「そうか。」
中枢「なんてな。良い事を教えてやる。実はボグダンは生きている事くらい知っている。」
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