その8

ガヴロ「うん。たくさん食べて大きくなるよー。アレクさんみたいに!」


トドル「わ、ちょーハードル高いから気をつけろよ。」


ガヴロ「気をつけるよー。」


ガヴロは食べ物を持ってきて食べる


子供は可愛いものだな


俺はお腹が満たされたら何だか眠くなってきた


ベッドへ向かう


するとそこにはエリックの首があった


「首」が


俺は息を呑んで何も言えなくなった


この現状に言葉が出なかった


するとエリックの首が喋った


エリック「どうしたんだ。トドル。」


トドル「えっ」


エリック「え。.......あぁ、これか。驚かせてすまない。」


そう言ってエリックの首は起き上がったと思ったら急に体全体も上から下へ現れた


トドル「ええ」


エリック「すまない。布団が透明になって下の風景と同化をする魔法を試してみたんだ。前から練習していた。何気に。」


トドル「そうだったのか。ビックリしただろー。お前も首を落とされたのかと思って」


エリック「あぁ。ごめんな。ところで、俺の中でさまざまな考えが結合をしている。アレクさんもそろそろだ。その時に話す。」


エリックは再び、布団をかぶり首だけになった


トドル「そういうの不気味なんだよ......。スザナ達が見たらどう思うんだよ......。」


俺は寝る気が覚めていた


建物の設備を見ることにした


立派な泊まりどころだ


いろんな部屋がある


従業員が居ないのは恐らくだが、真っ白人間にさらわれたからだろう。そこをエリックが無言で借りたのだろうな


おい。それって後で案件にならないだろうな


まあ、エリックの考えることだから何とかなりそうだ


いろんな部屋を見て、回る


どこも綺麗に手入れされていて設備も整っている


いいところだ


そうしてみて回った後に、またみんなのいるところへ戻ってきた


ガヴロ「おかえり。楽しかっただろう?色んな部屋があって。」


トドル「おうよ!色んな部屋があってさ、楽しかったなー。ガヴロは何か見つけたりしたか?」


ガヴロ「うん。楽しかったよー。」


トドル「いいところだよなここ。」


ガヴロ「ずっとここにいてもいいなあ。」


トドル「そうはいかねえよっ。」


ガヴロ「どこのお部屋もふわふわのベッドあったねえ。」


トドル「それいいよなー。猫の毛みたいで良かったし」


そういう談笑をガヴロとしていると、エリックが駆け足でエントランスへ向かう。するとその前に大きな巨人がいた。


雰囲気的に誰だか予想がついたけど、その人がエリックに連れられて俺たちの所へ来た時にその人がハッキリした


アレクさんだった


久しぶりに見るアレクさんのその美形に見惚れる俺たち


アレク「久しぶりだな。お前たち。少し大きくなったか。」


アレクさんは笑みをふわっと浮かべる


その美形の破壊力に俺たちは顔を赤らめる


スザナが今にも昇天しそうだ


久しぶりに見るとやっぱり魔王の雰囲気がただならない。俺たちの中で一番大人で、一番リーダーって感じだ


ガヴロがアレクさんの元へ行き、すがりつき、「お久しぶりですアレクさん!僕もさっきたくさんご飯を食べ終えてきて、それでアレクさんみたいに大きくなったかな〜?」と言い、アレクさんが「あぁそうだな。大きくなったな〜。」と言ってガヴロの頭を撫でたりした。


エリック「アレクさん。お久しぶりです。あの、結構早かったような。何処にいたのです?」


エリックはアレクに見惚れながらも問うた


アレク「あぁ。シコクという所だ。」


エリック「シコ....?」


シコクとは、何処だろうか?


アレク「ニホンに居たんだ。ニホンの地域名だ。」


エリック「ええ」


流石のエリックも声が出ないようだ


ニホンって言ったらここからというか、我が国セルビアからかなり遠く離れた王国だ


平和で、国民も皆んな優秀で、美人だらけでハイテクで、言語が世界で一番個性があって特殊な国であるという


そんな個性の一番強いかなだから、世界中の誰もがニホンを知っている


ただ、ニホンが優秀な理由とされる、ニホン国の王はめちゃくちゃかっこいい人なのだとか。それが過ぎていて顔を見ることすらも年齢制限が掛かっていると聞いたことがある


俺もニホンの噂を聞いた時は気になって気になって仕方がなかった。まるでおとぎ話のような国もあるもんなのかなって


何となく俺は興味が湧いた


トドル「何でニホンに?ニホン、どうだった?やっぱり美人だらけなのか?空気はどんな味?」


アレク「俺の大切な嫁に会いに行く為だ。俺の愛人は、ニホン人なんだ。ボグダンが死んで暫くした後、急に愛人の事が気になってな....。会いに行っていたんだ。」


アレク「美人だらけだった。おかしいくらいに。ハッキリ言うとそうだと言えた。それはニホンの国王の影響で間違い無い。」


トドル「かっこいい国王様なんだろ?やっぱ男がかっこいいと女は綺麗になろうと努力をするもんなの?」


アレク「そういうことだ。ニホンはそれだから美女だらけだ。空気は美味かった。澄んでいて綺麗で濃厚な味わいだった。ニホンは良い国だった。」


ドラゴス「ヒュー!俺もいつか行ってみたいなあニホン.....。」

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