その4

エリック「そうだが、何か」


トドル「いやいや。ねえけどさぁー。」


ドラゴス「余りにもあっけなくできすぎていて、笑っちまいそう〜〜」


エリック「そうか。良かったな。」


わーーなんだこれ笑っちまうーー


すると、その声に反応をしたのか、スザナが起きた


スザナ「あ....!トドル!ドラゴス!エリック!」


スザナはベッドを出て、俺たちの元に駆けてきた


スザナ「みんな、会いたかった!」


スザナが俺たちにハグをして来た


俺たちもハグを返した


愛らしいスザナだ。本物だ


エリック「スザナ、体調は大丈夫か?」


スザナ「うん!エリックありがとう!もうすっかり、平気よーーっ。」


ドラゴス「うおおスザナぁ.....!」


エリック「それなら良かった。暫くはここにいた方が良い。食べ物もあるから、腹が減ったらいつでも食べて良い。」


トドル「えっと、ここってどういうところなんだ」


エリック「ここは、一時的に俺の家だ。」


それを聞いて頭の中が白くなった。エリックって何者なんだ......


そういう会話が聞こえたのか、おっちゃんも目が覚めたようだ


警察官「あっ....。ここは....。あれ、君達、無事でいたのかい?!良かったな.....。」


トドル「おっちゃーーん!無事で良かったよーー!急に消えるから吃驚しただろ俺たち!」


警察官「あぁー。あの時は実は.....」


おっちゃんは事情を話し始めた


警察官「何か、急に目の前に真っ白い人が現れたんだ。そしたらそいつが俺に手を伸ばしてきたんだ。するとがっちり身体を掴まれて、そのままそいつの体の中に入れさせられたんだ。ずっと真っ白で何も見えなかったんだが、暫くしたらその体から落とされた。そしたらエリックくんが俺を抱いてくれた。」


ドラゴス「ヒュー!」


スザナ「何を感心しているのよ、ドラゴス。」


ドラゴス「さあー?」


トドル「おっちゃん、良かったな!エリックはいいやつだよ!」


警察官「あぁ。そうだね。感謝している。」


エリック「気にするな。ところでお前たちは、何かまだ話したいことはないか?」


ドラゴス「あっ。あのさ、あの真っ白人間って何者なんだ?」


エリック「あれは恐らく、人工ヒューマノイドだ。」


トドル「あ、やっぱそうな感じがしたんだ。」


警察官「人工ヒューマノイド......」


エリック「そうだ。恐らく、な。」


ドラゴス「スザナは、アイツに絡まれた時になんか無かったか?」


スザナ「あぁ、そういえば、私もおじちゃんと同じなの。捕まったと思ったら、取り込まれて、真っ白で.....」


エリック「そうか。有難う。」


トドル「人工ヒューマノイド、か。悪さしてるよなー。勝手に人を取り込んで。何がしたいんだろうな。」


エリック「恐らくだが、俺たちを狙っている。」


その時、背筋に寒いものが走った


え.......?


俺たちを......


ドラゴス「おっちゃんが捕まっているだろう?」


エリック「それは恐らくミスだ。」


ドラゴス「ミッ」


エリック「ミス。」


ドラゴス「」


俺もなんとも言えない感じだ


トドル「なあ、あいつは、どうして俺たちを狙っているんだ?」


エリック「俺の憶測だがな、保護のためだ。」


トドル「保護」


エリック「そうだ。俺たちを守りたがっている様な感じだ。」


トドル「守る」


ドラゴス「不気味なやり方だよなー。既に悪質なストーカーじゃないか。」


エリック「そのとうりだね。」


エリックは少し笑った


何か疑問を感じる


トドル「なあエリック。あのさ、さっき、俺たちはもう追われないんだろ?って聞いたら「それはちょっと」みたいな感じに話をはぶらかしただろ?あれは何だったんだよ。ストーカー野郎はもう倒しただろ」


エリック「あれはな」


エリックは顔が下になった。すると、また視線を右へ左へと動かした


エリック「あれはな.....恐らくだが.....」

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